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通いはじめる親子の心 25
家族の目的を持つ

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第6弾、『通いはじめる親子の心〜子供の気持ちに「共感」する』を毎週火曜日配信(予定)でお届けしています。

多田 聰夫・著

(光言社・刊『通いはじめる親子の心〜子供の気持ちに「共感」する』より)

第六章 価値観を伝える

家族の目的を持つ
 「人生」や「家庭」は、飛行機での旅に例えることができます。飛行機は、風や雨や、時には乱気流などに遭っても、明確な目的地があってそこに向かっているので、飛行航路を軌道修正しながら目的地まで飛ぶことができます。飛行機に乗って上空まで行ってから多数決で目的地を決めるのではありません。飛行機に乗る時には、目的地に向かう飛行機を選んで乗るのです。

 それと同じように、私たちの家庭も、目指すべき目的地をはっきりさせることで、さまざまな試練や壁を乗り越えていけるようになるのです。

 家族の共通の目的を持つことは大切なことです。自分の家庭はどのような家庭を目指すのか、家族の目的を話し合ってみましょう。

 「どんな家族になりたいか」

 「どんな家に友達を連れてきたいと思うか」

 「家族のことで恥ずかしいと思うことはどんなことか」

 「両親を身近に感じるのはどんなときか」

 こんなテーマで、家族で話し合ってみてください。親が思ってもいないことを子供が言うこともあるでしょう。でも、それをしっかりと受け止めて、授受作用を深めていってください。家族が心の深いところで絆を結ぶことができるようになり、強い心情に包まれた家族となることができるでしょう。

 そして、話し合って決めた目標を書き留め、家庭の中のよく目立つ所に貼っておき、いつも互いに確認できるようにしておくとよいでしょう。

 家族みんなが目的を共有することによって、家族間で話し合うことができるようになってきます。それができるようになれば、さまざまな授受作用ができるようになり、絆も深まってくることでしょう。

 私たちが目指しているのは、真の愛があふれている家庭、美しい心情文化の家庭です。その文化は、人の心が育ち、互いに思いやることができるものです。(続く)

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 次回は、「家族の交流」をお届けします。


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