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通いはじめる親子の心 22
責任感を持つ子供

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第6弾、『通いはじめる親子の心〜子供の気持ちに「共感」する』を毎週火曜日配信(予定)でお届けしています。

多田 聰夫・著

(光言社・刊『通いはじめる親子の心〜子供の気持ちに「共感」する』より)

第五章 子供を愛する

責任感を持つ子供
 子供には責任を持つことを教えたいものです。責任感は、日常生活の中で起きることに対して、子供自身が積極的に対応していくことを通して育っていきます。

 子供がすべきことは子供にさせることです。そして、自分がした行為の結果に対して、子供自身が責任を取るという体験をすることが重要です。

 責任を取ることを学んだ子供は、自分次第で結果が変えられることを知るようになります。また、忍耐力や問題解決能力が育っていきます。現実から目をそらさず、しっかりと現実を見る勇気が育つようになるのです。そうして、もっと成長しようという意欲が生まれてくるのです。

 親が子供のすべきことを手伝い過ぎると、結果として、子供が責任を取ることを体験できなくなってしまいます。体験するチャンスを親が奪ってしまうのです。下手をすると、子供が親の被害者ということになってしまいます。

 そうなれば、子供は、自分で責任を取ろうとせず、「人のせいにする」ようになるでしょう。子供が自身の責任を果たせなかったのに、親を責めてしまうのです。

 また、子供は、自分の責任を果たしていないので、責任能力を使っていないことになります。そして、自分の人生を自身で変える力がないと感じてしまいます。自分の人生を変えることに臆病になり、自信が持てなくなっていくのです。

 子供は自分の責任を果たすことにより、問題処理能力を身につけていくことができるのです。また、具体的に結果を生み出すことに対して自信が持てるようになります。

 では、どのようにすれば子供に責任を果たす心が育つのでしょうか。

 「朝、一人で起きる」ことを例にして考えてみましょう。

①子供と話し合う。

 :「朝、起こさないことに決めたよ。あなたの自立のためにね」

 子供:「突然、困るよ。起こしてよ」

 :「そうだよね。困るよね。でも、起こさないことに決めたんだ」

②親としてどのようなサポートができるかを話し合う。
③子供を起こさない。
④子供が起きることができたら、子供が一人でできたことを認めてあげる。
⑤なかなか起きられなければ、どのようなサポートができるかを再び話し合う。

 これを根気よく続けていきます。あきらめることなく継続していきましょう。

 「統一原理」で学んでいる「責任分担」を生活化できるようになることは、子供が成長していく上で非常に重要なことなのです。(続く)

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 次回は、「やる気を引き出す」をお届けします。


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