2019.04.25 22:00
幸せを引き寄せる 8
夫婦円満
アプリで読む光言社書籍シリーズ第7弾、『幸せを引き寄せる〜「愛天愛人愛国」家庭生活講座』を毎週木曜日配信(予定)でお届けしています。なお、この記事に記載されている「自叙伝『平和を愛する世界人として』」のページ数は創芸社出版のものです。
浅川 勇男・著
第二章 人を愛する生活
夫婦円満
「家和して万事成る」という言葉があります。家が和すと、仕事や家の経済や町内づきあいなど、全てのことがうまくいくという意味です。春の風のように、幸運が引き寄せられて、家庭が幸福の花で満ちるというのです。「家が和す」の中心は、夫婦円満です。夫婦が円満であれば、家族が円満になり、その周辺にも、幸せの花が咲くというのです。文鮮明先生も自叙伝で次のように言われています。
「『家和して万事なる』という言葉を覚えておくべきです。家庭が平和であれば、すべてのことがうまくいくという意味です。平和な家庭は天国の基礎であり、家庭の原動力は愛です」(自叙伝、223ページ)
では、どうしたら、夫婦円満になれるのでしょうか。奥さんの夫への愛のあり方について、文鮮明先生は次のように指導されています。
「朝になれば、変わらずに日が昇ってくるように、顔に笑顔が浮かんで希望に満ちていれば、夫にとって尊敬の対象となり、力の源泉となり得ます」(『愛天愛人愛国』、66ページ)
「家族生活において、様々な料理を作るのも、日常の生活も、服を作るのも、愛の味を高めるためです。……それが真の愛です。料理を作るときも、心を尽くして作ったときには、美味しいのです」(『愛天愛人愛国』、67ページ)
「パウダーをたたき香水をかけても、女性はいつも美しくなければなりません。……また、夫の体や衣服などについて、いつも関心をもたなければなりません」(同、64ページ)
また、大母様は夫婦円満のためには妻の役割がとても大切だと言われています。
「妻は夫よりも早く起きなければなりません。朝一番にきれいに化粧をし、髪をセットし、服もきれいに着、夫が食事をするときは、隣で一緒に食べるのです。そうしてこそ、夫が外に出ても、そんな妻が恋しくて、家に帰ってくるようになるのです」(『真なる妻の役割』、14ページ)
「外に出掛けるときも、『行ってらっしゃい』と夫に尊敬語を使ってあげなければなりません。……夫が朝仕事に行く時も、ただ行かせてはいけません。行く前に手でも握ってから見送ってあげなければなりません」(同、15ページ)
奥さんは、夫より早く起きて、化粧、髪のセットをし、真心のこもった朝食を作り、にっこり笑って「いってらっしゃい」と手を握って、夫を送り出しなさい、と言われるのです。妻は夫の幸せのために生きなさい、ということなのです。
そのように世の中の奥さんたちが行動していれば幸いですが、現実には、そうでない場合が多々あるようです。
あるサラリーマンの奥さんは、夫が出掛ける時も、熟睡しているそうです。これが何年も続いたため、ご主人が、その嘆きを川柳にして応募したところ、見事、入賞したのです。その句とは、このようなものです。
まだ寝てる 帰ってみたら もう寝てる
審査員も、同様の目に遭っていたに違いありません。
また、化粧と髪のセットは夫のためといわれますが、大概の奥さんは夫が出たあとに化粧とセットをしています。それも、かなり時間をかけてです。すると、化粧は誰のためにしているのでしょう?
「私は夫が出掛ける時に手をぎゅっと握って笑って送り出していますよ。毎月25日だけですけど……」と言われる奥さんもいます。25日は、給料日なのです。
「私は、朝、玄関で笑っていますよ。夫が出掛けてから、すがすがしい気持ちになって、思わず笑いが込み上げてくるんです……」と言われる奥さんもいます。
ぜひ、文鮮明先生のご指導を、まずは、できるところからしていただければ幸いです。
それでは、夫は妻をどう愛したらいいのでしょうか。
「夫は、至誠の限りを尽くして妻を愛さなければなりません。そのように妻を愛すれば、妻の血と肉を受けた子女を、妻が夫と同じように愛するようになるのです。このようになるとき、平和な家庭ができます。それで、『家和して万事成る』というのです」(『愛天愛人愛国』、69ページ)
「至誠の限りを尽くして妻を愛する」とはどういうことなのでしょうか。
仕事で疲れきって家にたどり着いたご主人がいたとします。心の安らぎは、妻が優しく迎えてくれて、温かい夕食を準備してくれていることです。ところが、玄関を開けて、「ただいまー」と言っても、何の返事も返ってきません。家の中は真っ暗です。外には月が出ていて明るいのに、なぜか、家の中は闇なのです。「妻はいないのか」と思いましたが、靴があります。家にいることは間違いありません。
すると、妙な音が家の奥から聞こえてきます。
「ガオ―、スー……。ガオー、スー……」。
不気味な響きです。とりあえず、お目当ての食事のため台所に行ってみました。が、懐かしい朝の状態のままです。夕食の準備は、全くしてありません。床の間を経由して、寝室に行ってみると、なんと、妻が口を開けて、いびきをかいて寝ていたのです。あの奇怪な音は、妻のいびきだったのです。
短気で怒りっぽい夫なら、妻をたたき起こして、すぐに夕食を作らせるでしょう。ところが、文鮮明先生の指導は、大したものです。いびきをかいて寝ている妻の前で、自分の夫としての愛が不足していたので、「私が責任を果たせなかったので待っていないのだなあ」と、泣いて悔い改めなさいというのです。(『愛天愛人愛国』、70ページ)
文鮮明先生の愛の言葉は、夫婦の心を変えていくのです。毎日、文鮮明先生の言葉を訓読、書写して、夫婦円満になった奥さんがいます。
この婦人は夫に対して、とても強い不満を持っていたそうです。夫は建設現場で汗だくで働いているので、作業服は毎日洗濯しなければなりません。奥さんは毎日、作業服を洗濯したのですが、何が不満かといえば、「こんなに私が苦労しているのに、ありがとう、ってなぜ言わないの」ということだったのです。
ところが、その奥さんが文鮮明先生のみ言を訓読して書写しているうちに、「夫は毎日汗を流して苦労しているのに、私のほうが、夫に一度も、ありがとう、と言ったことがなかった……」ということに気づいたのです。自分の愛の不足を悔いて、思わず涙がこみ上げてきたそうです。
その日から、夫の作業服を手で洗うようにしたそうです。手で洗うたびに夫への感謝の思いが湧いてきたのです。その時、ふと後ろを振り向くと、いつの間にか、夫が立っていて、「ありがとう」と言ったというのです。(続く)
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次回は、「親子円満」をお届けします。