コラム・週刊Blessed Life 59
上昇する地球の平均気温

激変するあなたの未来!

新海 一朗(コラムニスト)

 気候変動によってもたらされる自然災害、環境破壊が深刻になりつつあることは、各種のメディア媒体が警鐘を鳴らしているところです。
 よくいわれることは、「台風」「干ばつ」「洪水」「大気汚染」「海水面上昇」などが頻繁に引き起こされ、その結果、環境が破壊され、人々の暮らしが脅かされるということです。

 OECD(経済協力開発機構)によると、気候変動の程度について、「各国が果敢に温暖化対策を実施しない場合、今世紀末の世界の平均気温は、産業革命以前より36℃上昇するだろう!」と警告しています。

 それでは、気候変動による被害はどのようなものなのでしょうか。

 まず、世界の平均気温が1℃上昇した場合、アンデス山脈流域では水不足に陥り、5,000万人が生活に支障を来すということです。
 さらに、全世界の生物の10%が絶滅するという予測が立てられています。

 世界の平均気温が2℃上昇した場合には、沿岸部住民1,000万人が洪水被害に遭うというのですから、沿岸部の家を捨てて、人々は海抜の高い所へ逃げなければなりません。
 また、アフリカでは、5,000万人がマラリアに感染する事態が発生するとしています。

 世界の平均気温が3℃上昇すれば、地球上の人口55,000万人が飢饉(ききん)に陥り、食料不足のため、飢え死にすることになります。そして、アマゾン熱帯雨林は崩壊してしまいます。さらに、全世界の生物の50%が絶滅するという惨劇が生じます。

 これらの予測が、信頼できるものなのかどうか、受け入れてもいいものかどうかを吟味することも重要ですが、信頼性の確度うんぬん以上に、気候変動による環境破壊は疑い得ないという事実を見ることの方が重要です。
 どのような災害状況がもたらされようとも、気温上昇は地球環境に多大な負荷を与えることは否定できません。

 環境破壊によって、人々は生活環境を失います。
 地球が傷つき、悲鳴を上げる時、人間だけでなく、そこにすむ動物や植物も悲鳴を上げ、生態系破壊の中で、多くの動植物が息絶えます。

 今や、人類は環境破壊から環境創造へと、思考回路を大きく変えて、神が造り給うた地球を慈しむ心を持って、地球を保護しなければなりません。

 それが人類の聖なる使命です。