2019.02.12 17:00
シリーズ・「宗教」を読み解く53
日本における超宗教フォーラムの歴史
ナビゲーター:石丸 志信
昨年(2018年)末に日本でIAPD(平和と開発のための宗教者協議会)結成式ができた背景には、長年にわたる宗教者平和大使の活動がある。
UPF(天宙平和連合)の傘下にある世界平和宗教連合(IRFWP)では、宗教者の平和大使が集う「超宗教フォーラム」を開催してきた。
宗教の本義は祈りに基づく真の愛の実践だと捉え、宗教者が互いの伝統を尊重し相互理解を深めながら、UPFの活動に資する活動を展開してきた。
そこでは、UPFのビジョンを学び、祈りに基づく実践に心掛けてきた。
2011年の東日本大震災の時には、福島の原発事故の早期解決を願い、直ちに祈った。また、震災の犠牲者の追悼慰霊も毎年ささげてきた。国内外でボランティア活動に励む青年団体の動きにも注目し、協力を図った。
この超宗教フォーラムが昨年10月で第100回を迎えた。
フォーラムに参加した宗教者平和大使がこれまで国際会議にも積極的に参加してきた。
2017年の韓国・ソウルで開催された超宗教指導者会議には、代表が参加して海外の宗教者との信頼の絆を結び、交流が進んだ。そして、そこで決議されたIAPD(平和と開発のための宗教者協議会)の結成式に臨んだ。
その時を転機として、日本でもIAPDの設立が願われるようになったのである。