2019.01.29 17:00
シリーズ・「宗教」を読み解く 51
和合統一の炎を燃え上がらせるために
ナビゲーター:石丸 志信
一昨年の11月にUPF(天宙平和連合)のプロジェクトとして出帆したIAPD(平和と開発のための宗教者協議会)は、今日まで、七つの大陸・圏域にその土台を据えるべく、世界各地で結成大会を開催してきた。
日本でも昨年12月11日に結成式を行うことで、ようやく新しいスタートラインに立った。だが、まだ、ほんの小さな一歩を踏み出したにすぎない。
このプロジェクトが、国と世界に和合統一をもたらすための大きな影響力を持つためには、ビジョンを共有できる多くの宗教者平和大使が集い、しっかりとした根を張っていく必要がある。
1月24日に第102回の超宗教フォーラムを東京で開催した。
今後のIAPDについて、参加者で忌憚(きたん)なく意見交換した。その時、一人の参加者がこんな例えをもって示唆を与えてくれた。
「台風で倒れた松の大木を、短時間で燃やさなければならないとき、どうするか。まず、松葉を集めこれに火を付け、小さな枝に火が移るようにする。その枝に火が付くともう少し大きな木を燃やすことができる。やがて、渦巻くほどの炎がぼっと立ち上り、太い幹をも燃やすことができるようになる。そのように、小さいことから始めよう」
昨年から今年にかけて、地方でも、小さな種火がともり始めている。