夫婦愛を育む

◆新年のごあいさつ◆
歴史の中で

橘 幸世

 新年おめでとうございます。
 平成最後の新年ですね。

 気持ちは若いつもりですが、高校生を相手にしていると、積み重ねてきた歳月を感じないではいられません。

 自分の子供たちが平成生まれ、今教えている高校生たちはミレニアムベビー。彼らは、「東西冷戦」は歴史の教科書でしか知らず、「第三世界」という言葉にも首をかしげます。
 そんな彼らを見ると、自分も歴史の一部を生きてきた…?のかな、と不思議な感じがします。

 余談ですが、英文に “type” という単語(動詞)があった時、生徒が「先生、タイプって何?」と聞いてきました。

 「え、タイプで打つ、だけど…タイプライターって知らないの?」
 「知らない」
 「ワープロは?」
 「聞いたことはある」
 というやりとり。

 もはや隔世の感があります。

 若い頃は、明治・大正・昭和と三時代を生きてきた人を一目置いた感じで見ていましたが、私もあと数カ月で、昭和・平成・??の三時代を生きることになります。

 小さな存在ですが、単なる歴史の目撃者ではなく、わら一本でも貢献できる者となれたらと思います。

 皆さまにも幸多き一年となりますように。

2019年元旦