2025.03.21 17:00
青少年事情と教育を考える 288
SNSによる犯罪被害、高校生の路上強盗増加
ナビゲーター:中田 孝誠
今回は、最近の少年非行や犯罪被害について、警察庁が今月公表した「令和6年における少年非行及び子供の性被害の状況について」から取り上げたいと思います。
一つは、最近問題になっているSNSをきっかけにした犯罪被害です。
昨年は1486人の子供が被害に遭いました。特に重要犯罪(強盗や不同意性交、誘拐など)による被害は458人に上っています。
2022年が158人、23年が225人ですから、この2年間で3倍になったわけです。特に不同意性交等は前年の96人から287人に増えています。
しかも、これらの被害のうち7割は子供たちが最初に投稿していたことが分かりました。
一方で、フィルタリングを利用していた割合は前年より20%低下していました。
性被害全体を見ても昨年は4850人で、過去10年で最多になりました。
もう一つ、少年の刑法犯全体を見ると、過去20年ほどは減少が続いていましたが、2022年から一転して3年連続で増加しています。昨年は2万2千人の少年が検挙されました。
傷害や窃盗なども増えていますが、目立つのは強盗の中で路上強盗が増えていることです。
特に高校生の増加が顕著で、昨年は77人が検挙されました。3年前の約3倍です。増加の原因について、報告書では分析されていません。
また、近年大きな問題になっている大麻利用は1128人で、前年より減少しましたが高い水準は続いています。
少年非行全体の数は、ここ20年ほどは減少傾向にありました。最多の時期に比べるとまだ少数とはいえ、子供たちの将来のためにも改めて対応に取り組む必要があると思われます。