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【B-Life『祝福家庭』コーナー】
『祝福家庭』101号(2021年夏季号
夫婦で楽しく取り組む妊活 3
妊娠の基礎知識(後)

家庭カウンセラー 内田由喜

妊娠の鍵を握る2つの女性ホルモン
 前編(2月1日配信)で紹介した「妊娠のプロセス」は、ホルモンの分泌に支えられています。女性の体は女性ホルモンにコントロールされています。女性ホルモンは女性らしい体をつくる働きを持っているため、子宮や膣、乳房の発育や機能に影響を与え、妊娠や出産に大きく関わってきます。

 女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあります。

 エストロゲンは女性らしさをつくるのに欠かせないホルモンで、生理周期に合わせて子宮内膜を厚くする働きをするほか、自律神経、皮膚、粘膜、骨や血管の健康、脳の働きにも関わってきます。また、肌のハリや髪の輝き、バストアップなど見た目の美しさを育み、感情を穏やかにし、明るく前向きな気分をつくり出します。

 プロゲステロンは、子宮内膜を柔らかく維持したり、体温を上昇させたりと、妊娠をサポートする働きをしています。また、体内に水分や養分を保持したり、感情を落ち込みやすくさせたりする作用もあります。

 これらのホルモンは、生理周期によって分泌される量が異なります。生理終了から徐々に分泌量が増えて排卵前にピークを迎えるのがエストロゲン、排卵後から上昇し、生理が始まる前まで優位になるのがプロゲステロンです。2つのホルモンは働きが異なるため、適度にバランスよく分泌されることが大切です。

 女性ホルモンの機能を知ると、一見エストロゲンの分泌を増やせばいいと思いがちです。しかし、エストロゲンの過剰分泌が続けば、子宮筋腫や子宮内膜増殖症、乳がん、子宮体がんのリスクが高まります。あくまでバランスが肝心なのです。

染色体と性
 人間の性別は、受精の瞬間に決定します。その性別を左右するのが、遺伝子情報です。人の染色体46本(23対)のうち、2本(1対)は性染色体で、性別を決定する要因となります。

 精子や卵子ができるときに23対の染色体が減数分裂するので、一つの精子や卵子になる染色体の組み合わせは2の23乗、すなわち8388608とおりあります。そのようにしてつくられた精子と卵子の出合いですから、83886082乗で70368744177664とおりとなるわけです。

 さらに、実際に分裂するときは組み替えという現象が起きるので、それを考えると同じ精子と卵子が出合ったとしても、同じ人間が生まれる可能性は皆無ということになります。

 とにかく、70兆分の1の確率で生まれた自分だと思うだけでも、かけがえのない命だと感じることができます。私と同じ人間は過去においても未来においても、絶対にいないのです。人間の受精の仕組みは、実に巧妙なのです。

 同じ両親からいろんな兄弟が生まれることを考えてみてください。精子と卵子ができる段階でわざわざ遺伝子を組み換えて修復する課程を経るので、同じ親から生まれた子供でも顔や性格、体質が違います。親が持っていない病気を子供が持っていたり、極端に言えば、普通の親からオリンピック選手や天才などと言われる子供が生まれたりもするわけです。

 また、天変地異があったり病気が流行したりしたときに、みんな同じだったら人類はあっという間に絶滅してしまいます。そういうときに生き残り、次の世代に人類を残すためには、いろいろな人間がいなくてはいけません。そのために、常に遺伝子や染色体の組み替えが、自然に起きています。それが神様の偉大な創造なのです。

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 このような内容が盛りだくさんの『祝福家庭』を、是非一度手にとってみてください。

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