2025.02.08 17:00
【B-Life『祝福家庭』コーナー】
『祝福家庭』104号(2022年春季号)
「中高生教育Q&A」
神様より現実世界に関心を持つ…。年頃の男子に「信仰」は魅力ない?
二世圏祝福推進センター 佐々木勝一センター長
【Q】
高校1年男子の父親です。息子は最近、修練会に行きたくないと言うようになり、本当は教会にも行きたくないことが分かりました。何か良い対処法はないでしょうか。
【A】
中学から高校、高校から大学への進学時や、社会人になるタイミングで、教会に来なくなるケースがあり、以前から課題となっていました。しかも女子より男子のほうが圧倒的にその数が多く、今回の質問者のような事例は、決して例外的なものではないのです。
●思春期の男女の特性を理解して対応する
複数の成和学生部の担当者に話を聞いて、男子が教会に行きたがらなくなる理由を洗い出してみました。
男子が教会に行きたがらない理由
①学校や友人に教会のことを知られたくない
②宗教的な話が多く、ピンとこない
③教会では「こうでなければならない」と押しつけられることが多すぎる
④教会の教えでは恋愛禁止だから
⑤教会に言葉のきつい女子がいて苦手だ
⑥部活や学校の活動のほうが楽しい
⑦教会に仲の良い友達がいない
⑧自分とはうまが合わない人が教会にいる
思春期は大人になる準備の期間であり、天の父母様(神様)が男子と女子に与えたそれぞれの性質や特徴が、成長とともに顕在化する時期でもあります。
女子は、占いなど目に見えないものに対する関心がそれまで以上に強くなる傾向があります。この時期に信仰教育を受けると、まっすぐに神様へ向かう心情と、真の父母様を慕う気持ちが育まれます。
もちろん女子であっても、神様と霊的世界の話に苦手意識を持つ人はいます。その場合でも、「女子同士で共感を分かち合う経験」が最高に心地よく感じられるこの年代では、同じ二世圏同士の交流に魅力を感じることができれば、毎週礼拝に通うことがうれしくなるものです。
一方、男子は、目に見える物理現象や現実世界のものに関心を持ちやすく、内面的なものの大切さは理解しているのですが、世の中の外面的なことに目を奪われがちです。物事を分析し、論理的に説明しようとする傾向があり、目に見えない存在や宗教など、自分の理解の範疇を越えているものに対して、実は戸惑いを覚える人が多いのです。
礼拝で説教を聞きながら涙を流す女子の姿に対し、すなおに共感できなかったとしても不思議ではなく、教会が居心地の悪い場所になるかもしれないのです。
さらにこの年頃の男子に多く見られる傾向として、友人をはじめ、親や兄弟姉妹に対しても、悩みや本音を打ち明けることは少ないと思います。また、客観的な事実の中に自分の本音を織り込んで伝える、相手が受け止めやすいように配慮した表現を使うなどの人間関係の術を身につけるには、まだ社会的経験が不足しています。居心地が悪い状態のまま周囲がそれに気がつかずにいれば、何かをきっかけとして礼拝に出席しなくなることがあるかもしれません。
これらの内容を、思春期を迎えた男子が大人の男性に向かって歩む成長途上のしるしであるととらえ、そのような彼らに成和学生部での活動に魅力を感じてもらうために、私たち親がどうフォローすべきかを考えてほしいと思います。
中高生男子が行きやすい教会の雰囲気づくりのため、全国ではさまざまな取り組みをしています。
男子を教会につなげる取り組み
【イベント】バーベキュー、フルーツ狩り、ゲーム大会、釣り
【運動・活動】サッカー、卓球、ボーリング、バンド活動
【各種教室】受験に向けた勉強会、楽器教室、合唱、ダンス
●「例えばこんな感じ?」と親のほうから聞く
以下は、男子、女子のいずれにも該当する内容ですが、親の子女に対する望ましい接し方について考えてみます。質問者の息子さんが、「教会に行きたくない」と話すとき、実際には「怒られるのではないか」「親は望んでいないだろう」と思いながら話しているのです。本心では、親のことが嫌いな子女はいないと思います。まず、本音で話してくれたことに感謝してください。
息子さんは、もしかしたら信仰のきっかけをつかもうとしているのかもしれません。そこで「なぜ行きたくないの?」と聞きたくなるところですが、その場合は、教会に行くべきだと決めつけず、「本人の気持ち」に関心を持って聞いてください。また、子女が語った一言だけで、それが結論だと考えるのは早計です。先入観や思い込みで判断するのではなく、「関心」を膨らませて尋ねるのがポイントです。
思いを打ち明けてくれない場合は、どう思っているのか聞くよりも、「何かあったの?」とか、「例えば、こんなふうに感じているの?」と、「例えば」をつけて聞いてみると、子女が答えやすくなると思います。そして親が「よくぞ打ち明けてくれた」と感謝の思いで聞いたとすれば、次に「なぜ教会に行きたくないの?」と質問した際のニュアンスが全く変わります。子供はその違いを敏感に感じ取るのです。
阪神家庭教会(兵庫教区)の池田智英教会長は、教会に行くきっかけを失っている二世への尋訪(シㇺバン)活動をする中で、ようやく会えた二世に向かって「教会に何があったら来ることができますか」と、率直に聞いたそうです。
二世の目線に立って牧会者が語りかけた、素晴らしい取り組みだと思います。この教会では、父母会でも子女の一人一人と向き合ってその子にふさわしいアプローチを探し、教会に来られるようにするための活動を行っています。
今回の質問者の息子さんに対しても、ぜひご両親が父母会の先頭に立って取り組んでほしいところです。
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このような内容が盛りだくさんの『祝福家庭』を、是非一度手にとってみてください。
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