2025.02.06 22:00
【テキスト版】
そうだったのか!統一原理
第27回 イエス様の時代に「神の国」ができるはずだった!
めい:
皆さん、こんにちは。
「そうだったのか!統一原理」へようこそ。
ナビゲーターの「めい」です。
きょうも皆さんと一緒に、統一原理を参考にしながら、幸福な人生はどのようにしたら得られるかについて考えていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
はると:
こんにちは、皆さんと一緒に統一原理を学ぶ、「はると」です。
よろしくお願いします。
めい:
今回もイエス様の時代のお話よ、はると君。
はると:
はい、めいさん。
大事な話が続きますね。
めい:
すごく大きな話なのだけれど、神がメシヤを送られたのは、その時代に人類全体を救い、三大祝福を実現して「神の国」をつくるためだったの。
はると:
うわ~、すごいですね。
神様が天地を創造され、アダムとエバが誕生した時と同じような状況なんですね。
めい:
そのとおりよ、はると君。
そのような時代を迎えるために、神は数千年の歴史をかけて準備してこられたのね。
神はメシヤを迎えるための特別な民族として「選民」を準備したの。
彼らは「われわれイスラエル民族の使命はメシヤをお迎えすることだ」という選民思想を持っていたの。
彼らは「実体神殿としてのメシヤを王の王として迎える」という実体神殿理想を成就しなければならなかったの。
はると:
選民思想、実体神殿理想…。
ちょっと難しいけど、「メシヤは王の王である」ということなんですね。
めい:
そうなのよ、はると君。
でもね。イエス様がお生まれになった当時のユダヤは、強大なローマ帝国の属国になっていたの。
はると:
ローマ帝国…、知ってます。
「全ての道はローマに通じる」といわれた、あのローマ帝国ですよね?
めい:
そうよ、はると君。
当時、ローマ帝国は地中海を中心に世界的な道路網を造り上げ、情報と経済、そして強大な軍事力で世界の覇権を握っていたの。
その当時の世界を見ると、紀元前500年前後の同時期に、インドでは釈迦牟尼(しゃかむに)、中国では孔子によってそれぞれ仏教、儒教による精神文明の華が開いていたの。
はると:
わあ~、古代の歴史ロマンですね。
興奮してきました。こういう話、興味津々です。
めい:
このような世界の状況はね、イエス様が来られた時に、メシヤがもたらす真理と真の愛を中心に東洋の精神文明とローマの物質文明が心と体のように一つになって、「統一世界」をつくるための環境を神が準備されていたということなの。
はると:
う~ん、スケールが大き過ぎる。
これは意識レベルをうんと上げないといけませんね。
めい:
そうね、はると君。
この世界的な復帰摂理の成否はユダヤ教の指導者たちがイエス様をメシヤとして受け入れるか否かにかかっていたの。
彼らは名門の家系の出身で高い学識を持った宗教者だったの。
何より旧約聖書を基準にした厳格な戒律を守ることに使命感を持っていたのね。
そのような彼らの前に現れたイエス様は、無学に見える若者だった。
貧しい大工の息子であり、ナザレで暮らす田舎者だったの。
しかも私生児のうわさまであったのね。
指導者たちが厳格に信仰を守ってきたのは、メシヤが誰であるかを見抜くためでもあったはずなの。
でも指導者たちは、イエス様を外見やうわさで判断して見下したのね。
はると:
めいさん、想像できます。
人は外見で判断しやすいし、うわさやデマに弱いですよね。
めい:
イエス様はユダヤ教の指導者たちが知らない新しい真理を語っていたの。
彼らはそのことが分からず、謙虚になって受け入れることをしなかったのね。
そしてイエス様が罪を指摘すると、彼らはそれを悔い改めようとせず、覆い隠そうとしたの。
さらに自分たちが下した宗教的判断を基に、何も知らない民衆に対して「イエスは偽メシヤだ」と吹き込んだのね。
はると:
いや~、現代の社会でもそういうことってありますよね。
他人事ではありませんね。
恐ろしい話です。
めい:
神が人間の罪を明らかにするのは、裁くことが目的なのではないの。
罪を認め、悔い改めることを条件に赦(ゆる)すためなの。
それでイエス様は、「悔い改めよ、天国は近づいた」(マタイによる福音書 第4章17節)と言われたのね。
はると:
しかしユダヤ教の指導者たちは、罪が暴かれるのを恐れ、全てが明らかにされてしまう光を闇に戻すために、光であるイエス様を抹殺しようとしたのですね。
めい:
はると君! すごいじゃない。
そのとおりよ。
はると:
はい、めいさん。
実は、『原理講論』を読んでこの場に臨むようにしているんです。
統一原理、深すぎてまだまだ、難しいんですけど…。
めい:
素晴らしいわ、はると君。
もしユダヤ教の指導者がイエス様をメシヤ、王の王として迎え、民衆にも正しく証ししていたなら、全ての人々がイエス様を受け入れていたことでしょうね。
しかし彼らがイエス様を不信したことにより、神が数千年かけて準備した復帰摂理が失敗してしまったの。
はると:
神が数千年かけて準備した復帰摂理が失敗してしまった…。
その原因は「不信」にあるんですね。
めい:
こうしてエルサレムを追われたイエス様は、ガリラヤ湖畔に現れたの。
そこにいたのは貧しい漁師や無学な人々、そして売春婦や取税人などだった。
イエス様はその人々を愛し尽くしてメシヤだと信じさせ、もう一度エルサレムに上がって摂理を取り戻そうとされたのね。
これが第2次摂理、つまり、第1次摂理は失敗したということね。
はると:
ああ…、なんとも残念でなりません! めいさん!
めい:
ガリラヤで出会ったのが、イエス様の三弟子となったペテロ、ヤコブ、ヨハネなどだったの。
ペテロは漁師で、魚が捕れないでいたところにイエス様が現れ、「沖へこぎ出し、網をおろして漁をしてみなさい」(ルカによる福音書 第5章4節)と言われたので、そのとおりにしてみると大漁になったの。
それで、イエス様に従うようになったのね。
聖書には、イエス様がらい病患者を癒やしたり、盲人を見えるようにしてあげたりしたという話や、弟ラザロが死んで嘆いている姉を憐れみ、生き返らせてあげた話など、数々の奇跡がつづられているわ。
はると:
めいさん、最近、聖書もよく読むようになりました。
新約聖書の福音書は、物語のようで興味深く読んでいます。
めい:
はると君、偉いわね。
イエス様はそのように、目に見える形で無学な人々にも神の業を伝え、自らをメシヤだと信じさせたのね。
そのようにして12弟子が立てられ、そこから72人門徒となり、数千人がイエス様につき従うようになっていったの。
聖書には数多くのイエス様の教えが記録されているわ。
その後の世界に影響を与えた代表的な教えが「ゆるしの愛」の教えなの。
「『隣り人を愛し、敵を憎め』と言われていたことは、あなたがたの聞いているところである。しかし、わたしはあなたがたに言う。敵を愛し、迫害する者のために祈れ」(マタイによる福音書 第5章43~44節)
怨讐(おんしゅう)の連鎖を断ち切るためにイエス様は親の心で人々の罪を赦すことを教えてそれを見せてくださったの。
はると:
怨讐の連鎖を断ち切るために敵を愛し、迫害する者のために祈るべきなんですね、めいさん!
めい:
皆さん、いかがでしたか?
「そうだったのか!統一原理」
今回はこの辺で。次回もお楽しみに!
ではまた、お会いしましょう!