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祝福結婚への準備 11

 動画「二世のための祝福結婚講座」をもとに、祝福に向かう具体的な準備やプロセスについて、毎週日曜日配信(予定)でお届けします。

 父母マッチングに取り組む二世やその父母の皆さまにぜひ読んでいただきたい内容です。

※本文中の内容は2020年時点のものです。最新の情報に関しましては、最寄りの教会までお問い合わせください。

(3)マッチングプロセス

④家庭交流の開始~出会いの原点をつかむ

 家庭交流とは、両家の父母と子女を交えた交流のことを言い、順序としては前回説明した父母交流の次のステップになります。

 家庭交流について、「父母からの紹介」「お見合い」「交流と決断」の三つのポイントで紹介します。

 今回は「父母からの紹介」です。

父母からの紹介をいかに受け止めるか
 父母は家庭交流を行う前に、ウェブサイトなどで相手の情報を目にする、その上で父母交流を重ねる、という二つのステップを通過しています。
 しかし子女は、家庭交流の時に初めて交流相手の情報に触れることになります。

 ある二世の女性は「その日は突然訪れた」と話していました。

 彼女はある日、両親から「大切な話があるから祈祷室に来なさい」と声を掛けられます。
 両親が自分の祝福相手を探していることは知っていたので「もしや」と思っていると、案の定、両親の口から出てきたのは「実は紹介したい人がいる」という言葉でした。

 そして父親は「この写真を見せる前に言っておくことがある」という前置きをしてから、「男は顔じゃないからな」と言ったというのです。結構強めに念を押されたそうです。

 冗談のように聞こえるかもしれませんが、家庭交流の話はこのように突然来ることがあります。

 何も意識していない時に突然紹介されるのは抵抗があるかもしれません。
 また、もし心に余裕がない時だったらどうでしょうか。冷静に受け止めることはなかなか難しいと思われます。

 従って父母は、普段から親子間でよくコミュニケーションを取りながら、あまりにも唐突な紹介にならないように配慮すべきでしょう。
 子女は、心に余裕がない時には率直にそのことを父母に伝え、相手を紹介してもらうタイミングをずらしてもらうのもよいでしょう。

 さて、親から交流相手を紹介されたら、次は子女が決断をしなければなりません。「その紹介を受け入れるか、断るか」です。

 「祝福の相手だから無条件に受け入れないと」と考える必要はありません。だからといって、容姿やプロフィールだけで判断するのも間違いです。

 大切なのは、天の父母様(神様)のみ意(こころ)を尋ねることです。天のみ意を尋ねるには、祈るしかありません。

 写真を見た瞬間、あるいはプロフィールを見た瞬間、いろんな思いや感情が心の中に浮かぶと思います。その一つ一つを率直に神様に祈ってみてください。
 そして同時に、紹介に至った父母の心も尋ねてみてください。

 この時、家庭交流に進むかどうかを即答する必要はありません。むしろ3日ほど祈ることをお勧めします。
 しっかりと神様に祈り、また父母ともよく話した上で決断をするとよいでしょう。

父母の責任から子女の責任へ
 次に、家庭交流の内的な意義についてお伝えします。

 家庭交流という期間は、ただ約婚前のステップとしてお互いの相性を確認し合うためだけのものではありません。
 家庭交流は、父母の責任の段階から子女の責任の段階へと移行する期間なのです。

 父母マッチングにおいて、父母は「相手探し」「父母交流」「子女に相手を紹介する」という段階まで、段取りを組んで進めていく責任があります。
 その後はお見合い、交流、決断まで、約婚がうまく進むかを見守りながら、子女が天に守られて祝福相手と結ばれるように導いていく立場となります。
 そういう意味では、父母は「導きの主体」ということができます。

 それでは子女の立場はどうでしょうか。
 確かに父母の導きのままにマッチングは進んでいきますが、最終的には、祝福を受けて理想家庭を実現させるのは子女である皆さん自身なのです。

 ですから子女は「父母から紹介された人と祝福を受け、愛を育み理想家庭を必ず実現する」という決断をしなければなりません。この決断なしに、「父母から紹介されたから、祝福だから断れない」という消極的な思いで祝福に向かうことはやめましょう。
 従って子女は、「決断の主体」ということができます。

 「導きの主体」としての父母の責任から「決断の主体」である子女の責任へと、その段階が移行する期間が家庭交流なのです。

 家庭交流へと移る時、父母は導きの主体として、今まで天の前にささげてきた精誠や、感じてきた神の心情と願いなどの内的な思いまでも子女に共有するべきです。
 また子女も、そのような父母の思いを受け取った土台の上で、自分自身も神に祈ることが必要なのです。

 父母から子女につながるこのプロセスこそが、とても大切なのです。

 外的には父母から紹介された相手であっても、その背後には神の導きがあるというマッチングの伝統である原点を子女が確実につかむことが、その後の家庭交流、約婚、そして祝福後の歩みにおいても重要になってきます。

 なぜなら、祝福後に二人の関係が常に順調にいくのかといえば、そうとは限らないからです。
 ささいなことで溝が生じ、それが大きな葛藤(かっとう)にまで発展することもあり得ます。そんな時、二人の出会いの原点に「神によって出会った」という思いがあれば、きっと乗り越えることができるでしょう。
 しかしもしそのような思いがなければ、葛藤する相手と一緒にいる意味がなくなってしまいます。

 「神による相対確定」は祝福の伝統であり、原点です。
 もちろん、それをつかませるように子女を導くのは、父母の責任でもあります。
 しかし子女である皆さんも、どうしたら出会いの原点を天の父母様である神に結ぶことができるか、祈り、努力することが必要です。

 今回は、家庭交流の最初のポイント、父母からの交流相手の紹介を子女としていかに受け止めるかについてお伝えしました。

 次回は「お見合い」について説明します。

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