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誤解されたイエスの福音 16

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「誤解されたイエスの福音」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 パウロのイエス観は果たして正しかったのか。イエス・キリストの再臨期を迎えた今、聖書の記述をもとに徹底検証します。

野村健二・著

(光言社・刊『誤解されたイエスの福音』〈2011111日初版第1刷発行〉より)

第二章 イエスの本来の使命

三、イエスへの関心が薄かった両親、ヨセフとマリヤ

 以上のように、真理と真の愛による統治を目指していたはずのイエスの突然の方針変更の根本原因が、洗礼ヨハネの神の啓示への疑問から生じた変節——自分がエリヤの使命者であることの否定——にあったことが、明らかになったといえましょう。

 しかし、問題はヨハネばかりではありません。イエスの使命達成を全力で助けなければならなかったイエスの生家、ヨセフ家庭のイエスの使命に対する無関心、無理解、怠慢にも、その一因があったと言わなければなりません。文鮮明(ムン・ソンミョン)師は、「イエス様は……ザカリヤの一族の者とヨセフの一族の者……カイン・アベルの関係にある(この二家庭の)氏族的基盤の上に立たなければ」ならなかった(『天聖経』「罪と蕩減復帰」1148頁)と言われます。それが神の「祝福」の基盤であったのに、どちらの家庭もその結束を固めようとしなかったと指摘しておられるのです。

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 次回は、「マリヤの妊娠とヨセフの思い」をお届けします。


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