https://www.kogensha.jp/news_app/detail.php?id=22576

祝福結婚への準備 8

 動画「二世のための祝福結婚講座」をもとに、祝福に向かう具体的な準備やプロセスについて、毎週日曜日配信(予定)でお届けします。

 父母マッチングに取り組む二世やその父母の皆さまにぜひ読んでいただきたい内容です。

※本文中の内容は2020年時点のものです。最新の情報に関しましては、最寄りの教会までお問い合わせください。

(3)マッチングプロセス

①「相対探し」の段階~父母が相手探しを始める前に

 マッチングプロセスの全体像は、準備段階⇒相対探しの段階⇒父母交流の段階⇒家庭交流の段階⇒約婚段階、となります。

 今まで確認してきた「動機の確認」「期日の設定」「自分磨き」といった内容は、準備段階のプロセスに該当します。

 今回は、その次の段階である相対探しの段階についてお伝えします。

今までの段階との違い
 準備段階と、それ以降の相対探しや交流といった段階には、根本的な違いがあります。それは「相手がいる」ということです。

 準備段階のプロセスは自分がすべきことです。動機の確認、期日の設定、自分磨き、これらは全て自分がするか、しないかです。自分自身が行えば、行った分だけ前に進みます。自分がしなければ止まってしまいます。

 しかしこれ以降は、相手がいて、相手の父母がいるのです。相手がいるということは、自分自身が主体性を持つのはもちろん大事ですが、相手のことも考えなければなりません。

 自分が望ましいと思った行為が、相手にとってはそうでない場合もあります。逆に、相手が行いたいことが自分にとっては気に入らないことである可能性もあるのです。

 そのことを念頭に置きながら、具体的に各ステップを紹介していきます。

相対探しの前にするべきこと
 さて、祝福の相対探しですが、父母マッチングですので、相対を探す責任は父母にあります。

 2001年に父母マッチングが正式に宣布された時、真の父母様はマッチングの権限を父母に譲渡しました。牧会者でもなく、本人でもなく、父母です。
 父母にとっては大きなプレッシャーを感じるでしょう。また子女にとっても、相対探しを父母に委ねるのはそう簡単ではありません。

 だからといって権限のない者がマッチングをすることはできません。父母として、また子女として、父母マッチングを宣布した真の父母様のみ言に私自身を合わせるしかないのです。

 それでは、このステップにおいて、子女は何もすることがないのでしょうか。ただ委ねるしかないのでしょうか。決してそうではありません。

 ここで大切なのは、子女自身の結婚や家庭に対する率直な思いについて親子間で共有されていることです。

 具体的には、「人生プラン」「理想の家庭像」「相対候補に対する希望」の三つです。つまり、子女はこの三つの内容を自分の中でまず明確にし、それを父母に伝えるというプロセスが必要なのです。

①人生プラン
 結婚するということは、お互いに相手の人生にも責任を持つということです。そのためには自分の人生プランを明確にしておく必要があります。
 具体的には「どのような人生を送りたいのか」「そのためのキャリアプランはどのようなものなのか」といった内容です。

 人生プランを考える際は、「天が私に懸けた願いは何か」「私が生涯でやりたいこと、成し遂げたいことは何か」「私が得意なこと、できることは何か」という三つの観点で深く考えることをお勧めします。

②理想の家庭像
 マッチングとなると「どんな人と出会うか」ということに意識が向かいやすくなりますが、それよりも先に意識して整理すべき内容は「どんな家庭を築きたいか」です。

 修練会やセミナーなどで「将来築きたい家庭のイメージ」を尋ねると、多くのかたが「幸せな家庭」とだけ答えます。これは、実は答えているようで、何も答えていません。

 なぜなら、幸せな家庭といっても、思い描くことは人それぞれだからです。「仕事を通して社会貢献をしながら幸せな家庭を築こう」と考える人もいれば、「家族団らんのささやかなひとときに幸せな家庭がある」と思う人もいます。
 ですから、自分にとっての幸せの形を具体的にイメージし、そしてそれを家庭生活に落とし込んで、「理想の家庭像」を明確にする必要があるのです。

 また、「仕事と家事のバランス」という観点でもイメージしてみましょう。
 夫婦共働きなのか、家事はどうするか、育児はどうするか、両親と同居を希望するのか、居住地で外せない条件はないか…。細かいことですが、ゆくゆくは考えなければならない内容です。

 もちろん自分のイメージに固執し過ぎるのはよくありません。父母と共有しながら、またこれから出会うであろう相対者とも意見を共有しながら、「変更も十分あり得る」というある程度柔軟な姿勢が必要です。

③相対候補に対する希望
 かつての祝福は、真の父母様がマッチングしてくださった人をそのまま受け入れるものでした。そのため、相対候補に対する希望を言うことに対して抵抗を感じる人がいるかもしれません。
 しかし祝福結婚の相手は永遠の相対です。その相手について、納得もできないままに「誰でもいい」というのでは、後になって大きな問題になりかねません。

 実際、自分の思いや希望を押し殺して祝福を受けたけれど、結局後からその思いが噴出して夫婦関係や親子関係を悪化させてしまったケースもあります。

 父母が具体的に相手探しを始める前に、「神様が出会わせたい人はどのような人でしょうか」と神様に祈ってみましょう。

 もしかしたら、皆さんの中にも「こんな人と出会いたい」という思いがあるかもしれません。
 その場合は、「私はこのような人と出会いたいと思っていますが、これはみ意(こころ)にかなっているのでしょうか」と率直に真剣に祈ってみましょう。

 そして祈りながら整理した内容を父母に伝えましょう。親にとっても、子女の思いを知らないまま、何千という候補者の中から相手を選ぶのは至難の業です。

親子でよく対話する
 このように、祈りを中心として、結婚や家庭に対する率直な思いを親子間で共有することが大切です。

 この際に心掛けることは、子女は父母の願いを無視して自分の思いだけを主張しないことです。また、父母は自分たちの願いを子女に強要しないことです。
 たとえ意見のすれ違いがあったとしても、それぞれの意見を受け止められるようになるまで、対話を繰り返すことが大切です。

 このようなプロセスもまた、家庭力が高まっていく一つの要素になるのです。

---

 ただいまU-ONE TVでは、動画「二世のための祝福結婚講座」を再配信中!
 実際に父母マッチングに臨むための内容を映像でお届けしています。

 祝福結婚に臨むあなたのために!
 そして改めて、祝福結婚の意義と価値を噛み締めたいあなたのために!

 ぜひ自宅や教会でご活用ください。

 ご視聴はこちらから↓↓


◆動画の視聴には、会員登録とU-ONE TVアプリのダウンロードが必要です。
 詳しくはコチラをご覧ください。

◆『父母マッチングガイドブック』でより詳しく知りたいかたはコチラ