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スマホで立ち読み Vol.26
詩集『お母様に捧げる詩』2

李成萬・著

(光言社・詩集『お母様に捧げる詩(うた)』〈20211225日初版発行〉より)

 “その時”が迫っています。大切なのは、真のお母様と一つになること。
 Blessed Lifeでは、ほぼ毎日、真のお母様に関連する記事をお届けしてまいります。

 スマホで立ち読み第26弾、詩集『お母様に捧げる詩』を毎週水曜日(予定)にお届けします。
 本書は李成萬(イ・ソンマン)先生が真のお母様の世界巡回路程の際にささげた詩をまとめたものです。

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神アフリカの幕が開ける

2018年、真のお母様のゴレ島訪問を受けて

▲ゴレ島の「ハウス・オブ・スレイブ」で、奴隷として亡くなった人々の解怨のために祈られる真のお母様(2018119日、セネガル)

遡れば、ノアの次男ハムの失敗により
もう一つの荷を背負い
また、信仰の祖アブラハムの息子、
イシマエルは
炎熱の砂漠の旅人に

それから幾たびの千年紀
歳月が重くのしかかる
物ではない、家畜でもない
しかし売り買いされ
帰らざる扉をくぐる
あまりにも重い、重い足取り
海を越え、
見知らぬ異国の地に売られていく
妻や子供と生き別れ
血縁の情も断たれてしまう

踏みつけられ、
(むち)を打たれ続ける日々
牛馬のように
重いくびきと、くつわをはめられる
体が粉々に砕け散るようだ

他の大陸の人々と同じように
目と耳は二つ、口は一つ
霊魂をもつ体なのに
なぜ手錠をかけられ、
鎖でつながれるのだろう

ああ、アフリカに生まれたゆえか
皮膚の色が違うからだろうか
それも罪だというのか

霊魂は今も鎖につながれ
深い霧の中をさまよう
悪夢を見ているが
誰一人として振り向いてはくれない
叫んでも、
耳を傾けてくれる者がいない

しかしきょう、2018119
光として、愛として来られた独り娘
宇宙の母、真の母
ここ、ゴレへ、ゴレ島へ
果てしない距離を一息に越え、
降り立たれた
黒雲はすべて退き
この大陸が姿を現して以来
初めて光明(こうみょう)
朝を迎える

帰らざる扉が開き
無数の黄色い蝶(ちょう)
どこまでも連なって羽ばたく

実体の聖霊、真のお母様
暗黒の大陸で、500年流された
数多(あまた)の霊人の涙をぬぐい
抱き、背負い、包んでくださった
ようやく訪れた解放、釈放、
歓喜の青い波
軽やかに踊り、歌いだす

痛哭(つうこく)のゴレ、呪いの島
死の色に染められた巨大な墓場が
祝福の島、希望の園として
今、生まれ変わる
神々しい聖地として、
高く高くそびえ立つ

神アフリカの門が大きく開き
真の愛の輝かしい幕が上がる
聖霊の九つの実*1
大陸の隅々にまで豊かに実る
ゴレ、万歳! 万歳!
神アフリカ、億万歳!
“天の父母様のご加護と愛よ、
永遠(とわ)にあれ”

天一国6年天暦123日(2018年陽暦119日)


*1 次の聖句を参照。「御霊の実は、愛、喜び、平和、寛容、慈愛、善意、忠実、柔和、自制であって、これらを否定する律法はない」(ガラテヤ五・2223)。

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 次回は、「お父様のように、お母様のように」をお届けします。



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