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青年の希望 3

 あの『文鮮明(ムン・ソンミョン)師御夫妻メッセージ集 青年の希望』が、30年の時を超えてBlessed Lifeに掲載されることになりました。
 「膨大な文師の講話集の中から、特に日本の青年に対して希望を与えようと、日本語で語られたもの」が選ばれ、まとめられたみ言集です。
 若い世代はもちろん、全世代にお読みいただきたい、読めば読むほど、元気が出てくるメッセージ集です。(一部、編集部が加筆・修正)


(光言社・刊『文鮮明師御夫妻メッセージ集 青年の希望』〈1995年11月10日初版発行〉より)

希望は私自身の中から出発する

 私たちは、どれほどの幸福感を感じれば、満足することができるのでしょうか。
 このことは、私たちが考えるべき重大なテーマの一つです。

 あなたが今まで知り合ったどんな若者でも、「国を超えて世界的になろう」という野心はもっています。
 しかし、たとえ形だけその基準が立ったとしても、それは真の理想にはなりません。

 真の理想とは、自分自身から出発してこそ、存在可能となるものです。
 結論を言えば、青年の基本的希望と野心とは、私自身の内の一つの中心点から出発し、世界に向かっていくものでなければならないということです。

 次に、私たちが「完成する」とはどういうことをいい、また、私たちの希望の中心とは何でしょうか。
 世界の中心となれる、その確かな「中心性」をもった人がいるとすれば、その人は過去において幸福だったでしょうし、現在および未来においても幸福であるでしょう。

 世界中の人々がそのような人を見つめるならば、その人を最も頼もしく、素晴らしい人だと思うでしょう。
 すべての人が、そのような人に自分自身を委ねたいと願うことでしょう。
 そのような理想的人物は歴史を通じて、終始一貫して認められてきたに違いありません。
 それでは、そのような人物は、どのように存在可能となるのでしょうか。

 理想的な青年像は、すべての国を包容できる力をもち、世界を、また、過去、現在、未来を代表し得るような青年像であるべきです。
 もしそのような一人の青年が地上にいるとするならば、彼は世界の宝となるでしょう。

 皆さんもよく知っているように、貴重な宝はすぐにはなくなりません。
 それらは必ず、不滅の性質をもっています。また、そのような青年は全体を反映します。私たちはすべて、そのような青年像を追求しなければなりません。

 そこで、私たちはまず、「人間」それ自体について考えなければなりません。
 一人の人を見るとき、私たちは、その人の内的なものと、外的なものとの二面を見ます。またその一人の人間の中に、「理想を成さなければならない人」と、「肉的存在としての人」との二面を見ることができます。

 それでは、理想とは何でしょうか。理想とは、すべての人にあてはまり、だれも除外することのできないものです。
 理想はすぐには現れませんが、しかし永遠のものです。

(続く)

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 次回は、「中国の理想の概念をお届けします。