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新米ママのありのまま 51
ママの口真似をする長女、愛情を得る達人の次女、甘え上手な長男。三者三様の我が子達

(APTF『真の家庭』292号[2023年2月]より)

 APTFの機関誌『真の家庭』で好評連載中の「新米ママのありのまま」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。

フリーライター みはる

 来月卒園する長女は、小学生のお姉ちゃんになる自覚が少しずつ芽生えてきたのか、2歳の妹と1歳の弟に対して姉らしく振る舞うことが増えてきました。弟に対しては、危ないことをしていたら親に教えてくれたり、「だめだよ!」と注意しながら抱っこして遠ざけてくれたり、「かわいい〜」と言いながら頭を撫でたりしています。一方、妹に対しては何故か敵対心むき出しで、よくケンカをしては泣かせています。ケンカの原因はおもちゃや、テレビのチャンネルの取り合いが多く、ケンカの様子を見ていると、長女が次女に強い口調で怒って、次女は負けじと叩いて反撃するものの、さらに長女は声を張り上げて怒鳴るので、しまいには次女が負けて泣いてしまいます。

 このような光景は前々からよくあったのですが、最近長女の言葉攻めが進化しました。どこかで聞いたことのある口調だなあと思っていたのですが、「こんなことしないんだよ、分かった? 絶対ダメだからね!」と妹に怒っている様子を見て、ハッとさせられました。まさしくママ(私)の口調を真似ていて、長女に「それ、ママの真似?」と聞くと、照れたように笑って頷き、「だって、いつもママこんなふうに言ってるでしょ」と言われてしまいました。確かにその通りで、子供はよく見ているなと感心しました。

 ママの真似をするのは長女だけではなく、末っ子の長男も真似をすることがあります。よく親や姉達に笑いながら頭突きをしてくるのですが、おそらくこれは「可愛いね〜」と言いながらおでこをこすりつけてスリスリするママの真似で、長男なりの愛情表現なのだと思います。また、ニコニコ笑顔で頭をスリスリさせながら抱きついてくる甘え方が可愛すぎて、親や祖父母は骨抜きにされています。

 愛情表現でいえば、次女はよく「ママ、大好き」と言いながら抱きついてきて、しばらく膝の上に乗って離れないことがあります。真ん中っ子の次女は親からの愛情を得るコツを本能的に知っているように感じます。姉を観察してどうしたら叱られずにすむか分かっているのか、素直に親の話を聞いてくれ、「かわいいっしょ」、「すごいっしょ」と自己アピールもしっかりしています。そして何より、やってもらいたいことがある時は、物事によってママじゃなきゃダメ、パパじゃなきゃダメと指名してきます。そうすることで、満遍なく愛情をもらえるので、次女は愛情を得る達人なのかもしれません。

 三者三様、子供達それぞれに個性があり、愛情のもらい方や、表現の仕方もひとりひとり違います。子供達が望む愛情をたっぷり注いであげたいと思うものです。

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 次回は、「舌足らずで愛らしい二歳児の微笑ましい語録集」をお届けします。

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