https://www.kogensha.jp/shop/detail.php?id=4262

天運を呼ぶ生活 140

 今日も「一日の出発のみ言」をお届けします
 「はじめに」をご覧になりたいかたはコチラから

(光言社・刊『天運を呼ぶ生活』〈2023年5月1日第11刷〉より)

共産圏の監獄でのりんご

 私が、りんご一つを握ってどれほど感謝したか分かりますか? そのような時があったのです。

 それは、共産圏内の監獄にいた時のことです。1年に2回、りんご1個を配給してくれるのですが、分けてもらえば、普通の人たちは、もらうや否やガリガリと一分もたたずにすべて食べてしまいます。

 しかし私は、「この色がどれほどきれいだろうか。この色を味わおう! その次に味を味わおう」、このように考えたのです。そうすると、食べるという考えが出てきません。

 食べずに見ていてこそ、目の保養にもなり、香りもかいで……。食べたいと考えることができる自分にはなっていないことを感じたのです。

 そして、食べる時は、神様の前に祈祷しながら、「りんごを食べる時に、私が世界で最初にこのような考えを持って食べる」という自負心を持って食べたのです。


(「第8章 万物主管」より)

---

 今日も天運が共にありますように。