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スマホで立ち読み Vol.13
『幸福な人生には原則があった』5

入山 聖基・著

(光言社・『幸福な人生には原則があった』より)

 スマホで立ち読み第13弾、『幸福な人生には原則があった』毎週土曜日(予定)にお届けします

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第1講座 神の実在

神を知る方法

 それでは、一体どうしたら神を知ることができるのでしょうか?

 神をとても遠い存在のように思うかもしれませんが、実はそうではありません。むしろ、「近すぎてわからない」と考えたほうがよいでしょう。ある見方に気がつけば、誰もが神を知り、出会うことができるのです。

 その方法を、三つに分けて紹介します。

①心を見れば、神がわかる
 人間は誰もが心を持っています。「心ない人」はたまにいますが、「心がない人」は一人もいないでしょう。

 その心に良心と邪心という、二つの心があります。邪心は人間を自己中心的にし、悪の欲望に走らせるように働きかけますが、完全に悪に支配されません。それは、もう一つの心である良心があるからです。この良心は、善からずれることがありません。私の心が悪に向かうと、「良心の呵責(かしゃく)」を覚えさせて、悪を行わないよう止めにかかります。そして実際に悪が行われてしまった場合には、その後にも心に痛みを与え続けて後悔させようとするのです。罪を犯してうまく逃げた犯人が、自分の心の痛みに耐えかねて自首してきたという話がよくあります。良心はそれほど強い力で人を善に向かわせる働きをするのです。

 このため、良心は実に不思議な心だということで、一時はヨーロッパを中心に、多くの学者たちが真剣にこの「良心」を研究したようです。ドイツの哲学者カント(1724~1804)もその一人です。彼は著書『実践理性批判』に、こんな言葉を残しています。

 「静かに深く考えれば考えるほど、ますます常に新たに、そして高まりくる感嘆と崇敬との念を持って、心を満たすものが二つある。それは、我が上なる星空と、我が内なる道徳律である」

 彼の心を満たした「わが上なる星空」とは、絶対に変わることのない宇宙の法則であり、「わが内なる道徳律」とは絶対善なる良心であると言えるでしょう。この両者が心を満たしているというのです。

 このように多くの学者や宗教者が良心を研究しましたが、その心がどこから来たのかを知ることはできませんでした。

 絶対善なる神がおられ、人間を創造したその証拠が皆さんの良心に残っているのです。皆さんも自分の良心に問いかけてみてください。「あなたは何者なのですか?」と。その心の中に、神の存在を発見することができるでしょう。

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 次回は、「自然界を見れば、神がわかる」をお届けします。お楽しみに!



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