2024.09.26 22:00
【テキスト版】
そうだったのか!統一原理
第10回 人は永遠に生きる
めい:
皆さん、こんにちは。
「そうだったのか!統一原理」へようこそ。
ナビゲーターの「めい」です。
きょうも皆さんと一緒に、統一原理を参考にしながら、幸福な人生はどのようにしたら得られるかについて考えていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
はると:
こんにちは、皆さんと一緒に「統一原理」を学ぶ、「はると」です。
よろしくお願いします。
めい:
はると君、今回は人間の「永遠の生命」について考えてみようかしら。
はると:
永遠の生命、ですか?
不老不死の話、ですか?
めい:
はると君、永遠に存在することのできる人間の構造と、永遠の世界である霊界の存在に関する話よ。
聖書には、人間の創造についてこんなふうに記されているわ。
「主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹きいれられた。そこで人は生きた者となった」(創世記 第1章7節)
はると:
土のちり? 命の息?
何のことですか? めいさん。
めい:
これは、人間が目に見える「肉身」と、目に見えない「霊人体」の二重構造になっていることを示唆しているものなの。
地上の生涯を終えれば、肉身は土に帰るけど、霊人体はそのまま生き続けるということね。
だから、一度生まれた人間は決して消えてなくなるわけではないの。
人間は永遠に生きる、永生する存在だということね。
はると:
「死は人間の終わりではない」ということですね。
めい:
そうよ、はると君。
それでは、人間が永遠の存在であることを、人間の霊人体と肉身の構造から考えてみるわね。
はると:
はい、めいさん。
興味津々です!
めい:
肉身はね。「肉体」と「肉心」からなっているの。
肉心は、肉身を維持し繁殖させるために、衣食住・性の欲求を持っているわ。
一方で、霊人体は「霊体」と「生心」からなっていて、生心は「真善美・愛」の価値を追求するの。
人は皆、良い物を食べ、良い服を着て、良い家に住むことを願うわね。
それも幸せな人生の条件かもしれないけれど、人間はそのような欲求が満たされただけでは、決して満足しないわよね。
むしろ、そのような欲求を犠牲にしてでも、真理を探究し、愛と美を求め、善に生きたいと思うのが人間の本質ではないかしら。
はると君、どう思う?
はると:
そうですね。真理や愛、美や善を求める生き方の方が、人間らしい生き方だと思います。
その方が自分の価値を強く感じると思います。
めい:
そうね。人間の霊人体と肉身のことが分かれば、人間の生きる目的が何かが見えてくるわね。
人間の本性は、肉身ではなく、霊人体にあるといえるわね。
真善美・愛の価値に人生の目標の焦点を合わせて生きてこそ、悔いのない人生を送ることができるといえるわ。
はると:
そっかあ。そこに照準を合わせて生きていかないと、人生の方向性が変わってしまいますよね。
めい:
そうね、はると君。
霊人体が求めるものは究極的には愛なの。
だから人間は、愛なくしては生きられない存在だということね。
では、何のために肉身があると思う?
はると:
肉身の存在理由、肉身生活の意義に関する問題ですね?
めい:
肉身生活の目的は、肉欲を満たすことにではなく、肉身を用いて愛を実践し、実感して体恤(たいじゅつ)するところにあるのよ、はると君。
体恤というのは、心情を経験することをいうわ。
肉身は空気を吸い、ご飯を食べて成長するけれど、霊人体は愛を呼吸し、愛を食べて成長するの。
はると:
霊人体は愛を呼吸し、愛を食べて成長するんですね?
つまり、愛がなければ霊人体は生きていけないということですね?
めい:
そうよ、はると君。
永遠の世界で生きる霊人体があるので、人間は「永遠に生きたい」という願望を持つの。
霊人体が存在するから、「霊界」が実在するということね。
霊界は愛の世界。人間にとって最後に残るのは愛の実績なの。
私たち人間は愛を持って霊界に行くということね。
だから肉身の死は、人生の終わりではないの。
言い換えれば、肉身の死は第二の誕生だといえるわ。
本来、人が愛を完成して死んだなら、それは祝うべきことだったといえるわね。
愛する人との別離は悲しいことだけど、死は永遠の別れではないの。
誰でも、いつかは霊界に行くでしょう?
はると:
すごい話ですね。
人は必ず死ぬ、だけど決してなくなるわけではない。
めい:
地上で愛を完成した人間が行く所が「天上天国」なの。
神は人間のために、永遠なる愛の世界を準備したのよ。
でも人間は堕落することで、愛を完成できないまま人生を終えるようになったの。
その心の基準に合わせてさまざまな霊界の様相や階層が現れるようになってしまったのね。
愛の完成という人生の目的を見失い、人や自分をののしり、傷つけるなどした人々がつくった霊界もあるの。
はると:
ののしり、傷つける世界ですか?
嫌だなあ、怖いなあ。
そんな所、行きたくないなあ。
めい:
そうね。死んだ後、どんな所へ行くのか心配よね。
死後、どのような所に行くかは、霊界に行ってから決まるものではないの。
誰かによって決められるのではなく、地上でどう生きたかによって自分自身が決めることなの。
だから地上の生き方が重要なのね。
はると:
そうなんですね、めいさん。
霊界の住む場所や状態は、自分自身が決める、すごいな~。
めい:
はると君、最後に人間の人生の行く道について考えてみようかな。
人間が霊界に行くまでのプロセスを順にたどってみるわね。
まずは、胎中生活、地上生活の準備期間ね。
人間が誕生する前には十月十日(とつきとおか)といわれる胎中期間があるわね。
胎中では使わない目や肺や手足ができていく期間でもあるわ。
つまり、次の地上での生活を想定して前もって準備しているということね。
はると:
確かにそうですね。
地上での生活に対応できるように、おなかの中の赤ちゃんは日々成長しているんですね。
めい:
そのとおりよ、はると君。
そして次は、独身時代。
これは結婚生活の準備期間ね。
神の似姿になるには、結婚しなければならないの。
はると:
神様の陽性実体である男性と、神様の陰性実体である女性が結婚を通して調和し、一つになるんですよね?
「It’s a world of love and beauty in harmony」ですね。
めい:
そうね。結婚することは、生まれること、死ぬことと同じくらい大切な人生の通過点なの。
結婚までに人を愛せる愛の人格を備えなければ、家庭で「愛せない」苦しみを味わうことになってしまうわね。
だから結婚するまでに、兄弟姉妹の関係、友人関係親子関係を通じて、人を愛する訓練をする必要があるのね。
はると:
家庭は「愛の学校」ということですね?
めい:
そうそう。
三つ目は、結婚生活、家庭生活、そして社会生活よ。
霊界生活の準備の期間ね。
霊界は愛を呼吸して生活する世界であり、人間が神の似姿として暮らす世界なの。
だから夫婦は、一年や二年で「合わない」と言って離婚してしまうのではなく、生涯を懸けて一つになる努力をし、子供や孫まで三代にわたって愛の実績を残していかなければならないというの。
そうしてこそ、理想の夫婦となって霊界で共に幸福に暮らすことができるようになるの。
はると:
なるほど~。
愛の完成は永遠を懸けた人生のテーマなんですね、めいさん!
今回も、いっぱい勉強になりました!
統一原理は僕のハートをがんがん刺激してくれます!
めい:
皆さん、いかがでしたか?
「そうだったのか!統一原理」
今回はこの辺で。次回もお楽しみに!
ではまた、お会いしましょう!