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スマホで立ち読み Vol.33
『夫婦愛を育む魔法の法則』4

橘 幸世・著

(光言社・刊『夫婦愛を育む魔法の法則』〈2017年8月25日初版第2刷発行〉より)

 スマホで立ち読み第33弾、『夫婦愛を育む魔法の法則』を毎週金曜日(予定)にお届けします。
 誰にでも、どんな夫婦にも当てはまる、幸せな夫婦になるための原則が詰まっています!

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1章 男女の創造本性を刺激する授受作用

幸福な関係を築くための原則

 宇宙にも人生にも、不変の法則が存在していることを私たちは知っています。健康も、その法則に則(のっと)って生活すれば保たれ、それに反した生活をすれば損なわれます。同様に、幸せな夫婦関係を築く上でも原理原則があります。それに則って授受作用すれば幸せになり、それに逆らって堕落性を刺激し合えば、どんなに努力しても関係は難しくなってしまいます。ですから、私たちはこの原則をしっかりと知って実践しなければなりません。

 原則とその実践方法、すなわちものの見方・捉え方、言い方、行い方などの中には、あまりうれしくないものや納得しがたいものもあるかもしれません。それでもやってみてください。やってみると、良い結果が出ます。今まで見たこともないご主人の表情、聞いたこともない言葉に出合うでしょう。そうしたら、その原則が「ああ、やっぱりそうだったのか、本当に幸福への道だったのだ」と確信できるのです。

 知っているだけでも違う、と言う人もいます。確かに違います。間違いを犯すことが減りますし、夫がなぜそんな態度を取るのか理解できるようになりますので。でも、知っているだけでは、根本的変化や愛がよみがえるまでには至りません。知識よりも、これまでの人生で身についた習慣的情の反応のほうがはるかに強いので、結局、元に戻ってしまうのです。

 『新・良妻賢母のすすめ』で紹介されている原則の一つに「夫が家庭のリーダー、最終決定権を持つ」というのがありました。最初に読んだ時は、正直、抵抗がありました。男性が主体であると学んでいますので、「リーダー」というのはすんなり受け入れられるのですが、「最終決定権」とまで言い切っている部分に対して、半信半疑だったのです。

 私の経験をお話しします。韓国・清平(チョンピョン)での21日修練会に参加した時のことです。私としては3月に出たいと思いました。仕事への影響が少なかったからです。しかし主人は、子供たちの春休み中は家にいて、4月に行ってくれ、と言いました。それは私にとってほぼ確実に、仕事を辞めることを意味します。大変葛藤しました。でも、原則は「夫に最終決定権」です(もちろん妻も意見を言った上で、ですが)。それで私は(葛藤しつつ、半ば諦めて)職場に、4月は仕事に出られない旨を伝えました。すると驚くことに、4月は他の人でなんとかカバーするから続けてほしい、と言われたのです。結果、私は仕事を辞めることなく、子供たちにとっても負担が少なく参加することができました。

 職場から驚きの返答をもらったことを報告すると、主人は誇らしそうです。もちろん私は、「お父さんが言ったとおりにしたら、一番いい結果が出たね~」と言いました。皆がハッピーの結果! う~む、やっぱりこの原則は正しい、と実感せざるを得ませんでした。

 夫を神の代身として信頼するという境地は、言われてすぐにできるものではありません。

 でも、信頼できないから従わないのでは、何も変わりません。また、信頼して委ねてみなければ、夫の判断が正しいことを体験できません。原則を知った上で、内的には葛藤しつつも、外的にでも行動すると、その原則が幸福に至ることを体験します。そのような体験を通して、内的に転換されていくでしょう。

 でも、自分の夫は復帰されていない、あるいは信仰が立っていない、という方もおられるでしょう。その場合、この原則をどう生活化したらいいのか、詳しくは男女の役割に関する章でお話しします。

 6回シリーズで講座をしていた時のことです。「どなたか、実践して体験したことを話してください」と言うと、一人の婦人がさっと手を挙げて、うれしそうにこう発表しました。

 「私の主人は障害者です。片腕がありません。これまでは自分が夫の分もやらなければと頑張ってきました。あ、お父さん、いいよ、私がやるから、というふうに。でも、男性は守り手である、という原則を聞き、主人のできる範囲で頼るようにしました。すると、自分が本当に楽になり、女らしくなれた気がします。これからも頑張って、可愛い妻になりたいです」

 本当に感動しました。この婦人は、「夫が守り手と言っても、うちは障害者だから」と、ご自分を例外視しませんでした。ご自分の事情と環境の中で、できるところから実践をしたのです。

 こういう体験を聞くと、うちは状況が違う、例外もある、とはなかなか言えませんね。原則ですから、年齢も関係ありません。幾つになっても男女は心を通じ合わせたい、愛し愛されたいのです。

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 次回は、「手本となる女性像」をお届けします。



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