2024.09.12 17:00
ダンベリー精神 9
このシリーズでは、真のお父様のダンベリー連邦刑務所(米国コネチカット州)収監(1984年7月20日)から40年を迎えて、「ダンベリー精神」とは何だったのかを振り返ります。(一部、編集部が加筆・修正)
第13回「科学の統一に関する国際会議(ICUS)」が1984年9月2日から5日まで、ワシントンで開催され、46カ国から250人の科学者が参加しました。
2日の開会式で、会議の提唱者である真のお父様に代わり、真のお母様があいさつに立たれました。
鄭元周(チョン・ウォンヂュ)補佐官(当時)は、「お母様は紺色のジャケットを召され、目頭を押さえながらも、英語でりっぱに語られました」と証言しています。
今回はお母様のあいさつの要旨を紹介します。
第13回ICUSの開会式での真のお母様のあいさつ(要旨)
「アメリカの精神的覚醒のために生涯をささげます」
夫は神の戦士として多くの非難と迫害を受けてきました
夫がこの場に来ることができないので、私に、皆さまが今回の会議に参加してくださったことに対する心からの感謝を伝えてほしいと申しています。
皆さまがここにいらっしゃるということは、この会議の重大性と卓越性を証明するものでしょう。それはまたこの会議が、学界や世界全体にとって重要なものとなっていることを示しています。
私にとりまして、きょうは滅多にない機会ですので、この場をお借りして、夫であるレバレンド・ムーンの仕事やビジョンについて、少し証(あか)しさせていただきたいと思います。
夫は自分のために生きているのではありません。神と人間のために生きています。にもかかわらず、夫は今、連邦刑務所に収監されています。
なぜレバレンド・ムーンが入獄という道を行かなければならないのか、不思議に思われるかたもいらっしゃることでしょう。
私はただ皆さまがたに、夫は神の戦士として、生涯、多くの非難と迫害を受け続けてきたことだけを申し上げておきたいと思います。
1971年に夫は神の召命を受けて、キリスト教の復興と、アメリカの建国精神の復興運動を指導するために、アメリカに参りました。
夫は私に、自分が迫害を受けるだろうということ、さらには投獄されることさえあるだろうということを申しておりました。
それにもかかわらず、アメリカが神より与えられた使命を全うするか否かということに、世界全体の運命がかけられていたので、夫は神から与えられた使命を果たすために、アメリカに行かなければならないと申しておりました。
レバレンド・ムーンの妻であることを誇りに思います
この12年間、夫はアメリカと世界のために、汗と涙を振り絞り、自分の心情と魂の限りを尽くしてきました。
そして極めて重大なこの時期に、収監問題を中心として、全米において宗教の自由のための決起大会が開かれたことを、神に感謝いたします。
アメリカの精神的覚醒が、ついに始まっています。キリスト教が一つになっていることも事実です。
この成果の全ては、夫にとって大変貴重なものであり、このために夫は自分の生涯を喜んでささげています。
さまざまな宗派、人種、国家の宗教指導者たちが、夫と連帯し、宗教の自由を支持しようとしています。
このような支持が表明されるのを見て、私は大変うれしく思いますし、夫は自分が一人ではないことを感じています。
夫は刑務所の中で、アメリカが神に祝福されるようにと毎日祈っています。自分が宗教の自由のための闘いを指導するという、特別の使命を与えられていることを神に感謝しています。
私はレバレンド・ムーンの妻であること、彼の子供たちの母であること、そして彼のビジョンを固く信ずる者であることを誇りに思っています。
私の夫や家族、そして私たちの運動にとって苦難のこの時に、私は皆さまの共鳴、愛、支持に対して、とりわけ皆さまの祈りに心から感謝申し上げます。私の夫も皆さまがたに感謝しています。
ICUSは夫にとって、いつも特別なものでした。それは、地上に神の国を築いていくことを主題として扱ったプロジェクトの、注目すべき一つのひな型なのです。
世界の至る所から、あらゆる学問分野の学者の皆さまが一堂に会して、他のいかなる組織もなしえない方法で、世界の問題を扱い解決していく可能性を持っているのです。
私の最大の願いと祈りは、皆さまがたがICUSのビジョンと仕事を支持し、学界に求められている極めて重大な責任を、積極的に果たしていくための道を探求し続けていただきたいということです。
もし皆さまがたがそうされるなら、夫にとってそれ以上の喜びはないでしょう。
神が皆さまと、皆さまの家族を、そして皆さまの仕事を祝福されますように。ありがとうございました。