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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第201回 自己肯定感はなぜ下がるのですか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は、「自己肯定感はなぜ下がるのですか?」という質問に対してお答えします。

 幸せな人生を実現するためには努力が必要ですが、努力が実りやすい人と実りにくい人がいます。

 その大きな分かれ道になるのが「セルフイメージ」です。

 自分自身に対してどんなイメージを持っているかが、想像以上に人生全般に大きな影響を与えます。

 努力が実りやすい人は、自分に対して「信頼感」を持って見つめ、自分を「信頼できる人」とイメージできる傾向性があります。

 自分を肯定的に受け止めるので、安心感に満たされた心地よい心となり、自然と表情も笑顔になることでしょう。

 一方、努力が実りにくい人は、自分に対して「不信感」を持って見つめ、「信頼できない人」とイメージする傾向性があります。

 例えば、身近な人から顔を合せるたびに「あなたは駄目ね!」と言われるなら、不愉快になるのは当然です。

 さらに、24時間共にいる自分自身から駄目出しされるのであれば、その影響は大きいものです。

 「自信」という言葉は自分を信じると書くように、周りの評価よりも自分自身の評価が大きな影響を与えます。

 自分に対して不信感を持ち続けると、自分の本当の姿を見失い自己喪失に陥ってしまいます。

 では、どうして不信感を持つのでしょうか。
 その理由を二つ紹介します。

 第一の理由は、他人との比較による劣等感です。
 自分に自信がない人は、自分よりも優れている人、自分にないものを持っている人、自分よりも恵まれている人と自分を比較する傾向があります。

 人間の価値は比較して決定されるのではなく、誰もが絶対的な価値を持っています。
 能力や実績にかかわらず、全ての人は「神の子女」という尊厳性を持っています。

 各自の個性は、全て違うという個別性があります。その個性の違いに葛藤したり、不信したりして劣等感を持つ必要はありません。唯一無二の個性に誇りを持っていきましょう。

 言葉も、自分の個性を否定したり、嘆いたりする言葉ではなく、「私は〇〇という素晴らしい個性がある!」「オンリーワンの個性がありがたい!」などのように、肯定的な言葉を口癖にしましょう。

 第二の理由は、過去の失敗へのこだわりやトラウマの悪影響です。

 人間の脳は、これから起こり得ることを予測し、対策を練る傾向があります。問題は、成功よりも失敗の方が記憶に残るということです。

 悪い予感は、身の安全や生命を脅かすような危険を避けるために自己防衛本能が働き、強い記憶となって残り、不快という「マイナス感情」をつくり上げます。

 しかし、未来の成功への願望や喜びを心に描くことを通して、脳の記憶のデータを書き換えることが可能といわれます。

 「これからが楽しみだ」「面白そうだ」「ワクワクする」「願いがかなってうれしい」「喜んでやってみる」などの言葉を使って明るい未来をイメージします。
 すると、脳には「プラス感情」がつくられて活性化していくというのです。

 今回は自己肯定感について、セルフイメージの影響や、不信感を持つ理由について解説しました。

【参考】
『自己肯定感の教科書』(著者:中島輝発行所:SBクリエイティブ株式会社)


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