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男女の違いと夫婦の関係 42

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「男女の違いと夫婦の関係」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 あなたは知っていますか? 男性と女性の違い。同シリーズでは、男女の考え方の根本的違いを知り、夫婦がお互いを理解しあって、本当の「幸せ」をつかむためのキーポイントをお伝えします!

松本 雄司・著

(光言社・刊『男女の違いと夫婦の関係-ほめられたい夫 愛されたい妻-』〈2019年3月30日第4版発行〉より)

第二章 男と女の違いと結婚生活

4 相手から喜ばれる態度

1)夫がこうしてくれると妻は嬉しい

⑤妻が話をしている時はしっかり聞く
 新聞やテレビを見ながら夫は妻の話を聞いています。

 「……ねえ、あなた聞いてる?」

 「うん」

 「うそばっかり、ちっとも聞いてないくせに」

 「いや、そんなことないさ」

 というような会話をしたことはありませんか。

 こんな時「ちゃんと聞いているよ」と言ったらうそでしょう。たいがい男は一度に一つのことしかできないのですから。
 もちろん、それでも聞いてくれないよりはいいのですが、妻から見ればやはり嬉しいことではありません。妻が話しかけてきたときには、新聞は閉じて、テレビは見ないでしっかり聞きましょう。

⑥一日に何度でも愛情表現をする
 ある地方での講演の後、懇談会がありました。一人の奥さんが言うのです。

 「先生の言われた通りなんです。うちの夫は本当に不器用で愛情表現なんてほとんどしてくれたことがありません」

 それでとうとうある時、冗談めかして夫に言ったんだそうです。

 「あなた、たまには『アイ・ラブ・ユー』の一言でも言えないの?」

 すると、夫は急に振り向いて真面目な顔をして、

 「おととし、言ってやったじゃないか」と言ったというのです。

 「もう、がっくり来て何も言う気もしませんでした」とその婦人はぼやいていました。

 夫としては言ってあげているつもりなのですが、それでは女性は到底満たされません。去年も言ってほしいし、今年も言ってほしいし、今月も、今週も、今夜も何度でも愛情表現してほしいというのが女性の本心の願いです。そこには男性の考えと相当感覚の違いがあります。

⑦妻にねぎらいの言葉をかける
 「自分は家族のために外に出て命懸けで働いているんだから、妻は家にいて家事をしたり子供の世話をするのは当たり前じゃないか」と思っている男性も多いでしょう。
 確かにそれは結婚生活における夫婦の基本的な役割分担です。しかし、家事や育児に協力してくれないということに対して、不満を持っている女性は圧倒的に多いのです。

 婦人たちの個別相談を受けると、「夫が子供の世話や教育に協力してくれない」「家事に全く協力してくれない」という不満を持っている人は少なくありません。

 だから、夫は仕事で大変だとは思いますが、気持ちだけでも協力してあげた方が良いと思います。

 私の場合、かつて妻が病気をしたということもあって疲れやすいし、仕事もしているので、台所に洗い物が山のようになっていることがあります。そういう場合、「疲れているんだな」と思ったら、食器を洗って戸棚にしまうということもあります。あるいは洗濯物を洗ったまま置いてあったら、ベランダに干すこともあります。
 妻が外から帰ってきて台所を見ると、「お父さん、ありがとうね」と喜んでくれます。ちょっとしたことでも手伝ってあげれば気持ちが伝わるのです。
 仮にそういうことまでできなかったとしても、せめて「子供のことで苦労かけるね」とか、「いつも遅くまで大変だね」と、一言でもねぎらいの言葉があれば嬉しいのです。そうすれば夫の愛情を感じるのです。

 手伝ってくれなくても、少なくとも気持ちは持ってくれているんだ、ということが伝わります。ところがそういうことを一言も言わないし、指一本触れようともしないということになると、「この人には思いやりがあるんだろうか」と妻は感じてしまうのです。

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 次回は、「妻がこうしてくれると夫は嬉しい」をお届けします。

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