2024.07.13 17:00
真のお母様の人生 1
お父様、子女様、統一家食口のために歩んでこられたお母様の人生
『TODAY'S WORLD JAPAN(トゥデイズ・ワールド ジャパン)』に掲載された、鄭元周(チョン・ウォンヂュ)総裁秘書室長の証しを毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
真のお父様と最終一体をなし、天宙の母として立たれた真のお母様とはいかなるおかたであるのか。真のお父様が霊界から「あなたは神様が摂理のために私に下さった最愛の妻であったばかりでなく、最も誠実で身近な弟子だった」と語られた、そんなお母様のお姿の一端に触れることのできる証しです。
この証しは2003年、真のお母様の還暦を祝って韓国で刊行された「韓鶴子(ハン・ハㇰチャ)総裁還暦記念文集」の第2巻に掲載されたものを翻訳し、整理したものです。(編集部)
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「愛は一人では成されないのです。愛はどこから出てくるのですか。『私』から出てくるのではなく対象から来るのです。対象から出てくるので、『私』が頭を低くして対象のために尽くさなければならないのです。『為に生きる』という天理が、ここから生まれるのです。……愛の根拠地は『私』にあるのではなく、相対にあるので、その愛を『私』が見つけるためには、その愛の前で犠牲にならなければなりません」
『祝福家庭と理想天国(Ⅰ)』「祝福と理想家庭」から
ある朝の訓読会の時間、真の父母様の前でこのみ言を訓読した私は、心の深淵(しんえん)から湧き上がる感動を覚えました。ある意味ではあまりにも平凡なこの内容が、その日、私の心を揺さぶったのです。その理由は、生涯を「対象」のために生きてこられた父母様の生きざまが、正にこのみ言そのものだったからです。
厳しい天のみ言に従い、歴史的な蕩減(とうげん)復帰の路程を勝利的に完結しようと、犠牲的な真の愛の道を自ら歩まれた真のお父様。そのようなお父様の傍らで、夫と子女と統一家の食口(シック/家庭連合の教会員)のために、利他的で犠牲的な人生を生きてこられた真のお母様。み言を語られ、それで終わるのではなく、そのみ言の実体となって生きてこられたお父様、お母様であられることを、私はあえて証しの冒頭で強調したいのです。
お父様の海のような広く深い愛の前で犠牲的に生きながら、お父様と一心一体を成されたお母様の還暦を迎えた今(2003年当時)、21年間、お母様に侍(はべ)ってきた一食口の立場で、その所懐を時間の流れに沿って記してみようと思います。
【イーストガーデン】
不足な私を明るいほほえみで迎えてくださる
1978年10月に約婚を受けた私は、アメリカ・カリフォルニアのCARP(大学原理研究会)で3年間活動しました。そして1982年7月、アメリカ人のマイケル・マクデービッドさんと2075双の祝福を受け、同年10月、イーストガーデン(ニューヨーク)に呼ばれることとなりました。夫のマイケルは1973年からイーストガーデンの警護に責任を持ち、現在に至るまで変わらない信仰で最善を尽くしています。
夢にまで見たイーストガーデンに到着し、いざキッチンに入ろうとした瞬間、スタッフにさまざまな指示を与えながらお母様が出てこられました。私は非常に戸惑い、思わず床にそのままひれ伏して敬拝をささげたのです。「来たのね。これから一緒に働きましょう」と言いながら笑顔で迎えてくださるお母様の美しく慈愛に満ちたお声に、私は涙を片手でぬぐいながらうなずきました。明るいほほえみで、不足なことこの上ない私を喜んで迎えてくださるお母様を拝見した瞬間、「韓国の娘として私の体と心を全てささげて、変わらない心情で父母様に侍ろう」と固く決意しました。
その時から今に至るまで、もう21年の歳月が流れましたが、その間の父母様、特にお母様のご苦労の路程をここでどのように表現することができるか、不安が先立ちます。
(続く)
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次回は、「十分な食材がない中でもお父様の喜ばれるメニューを考案」をお届けします。