2024.06.21 12:00
孝情を育む 28
『ムーンワールド』で連載された、蝶野知徳・家庭教育部長による子育てに関するエッセーを毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
孝情を育む子女教育について、どんな姿勢で向き合えばいいのかを分かりやすく解説しています。
家庭教育部長 蝶野知徳
男の子を育てるポイント
自分自身をどのようにつくり上げていくかを、本性は知っています。神様が与えた性質を親がよく理解して、受け止めながら接していく必要があります。
「集中力」「やる気」「達成感」を育む
男の子は、見て気付くように、女の子よりも活動的な傾向にあります。興味や関心を持ってやろうとしていることがあれば、危険でない限りは、本人が気の済むまでやらせてあげるのがいいでしょう。危険な行動に対しては、ただ「ダメ」と言って否定するのではなく、「熱いよ」「痛いよ」などとその理由を言ってあげることが大切です。
興味が湧くものに没頭すれば、「集中力」が身に付きます。「集中力」は自分の好奇心が原動力になって、没頭している時に養われていきます。これが、その後の学業や運動の「やる気」にもつながっていきます。
親はどうしても、子供の行動の効率や意味を考えやすいものです。子供の選択している方法が、非効率的に見えたり、目的のよく分からない行動に感じたりすれば、その行為を止めさせたり、親が代わりにやってしまいたくなったりするでしょう。もし、親が手を出したり、止めさせたりすることが多かった場合、子供の「やる気」を削いでしまうかもしれません。
主体性が強く活動的というのは、体験を通して学ぼうとしているので、信じて見守ってあげることも必要です。大切なのは、お絵描きや運動をしたり、乗り物の名前や駅名を覚えたりと、題材は何でもいいのですが、それを通して集中して行った結果、「できた!」という喜び、達成感を積み重ねさせてあげることです。その成功体験が、さらなる好奇心を生み、できないと思うことに対しても、挑戦してみようという「冒険心」が育まれ、これが「自立心」を培う要素になります。そして、その目的を達成するためには、「忍耐」が必要だということも自然に学んでいきます。
「助けて」「手伝って」を教える
自分の力ではどうしてもできない、手伝ってほしいという時には、もちろん、助けてあげます。言葉が十分でない年齢の子供には、「手伝ってほしいの?」「助けてほしいの?」と尋ねながら、意思表示ができるように促してあげてください。
男の子の好奇心は、神様からのプレゼントです。自分の意思で選択し、成功も失敗も身をもって体験し、成長していく、とても頼もしい存在だといえます。
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次回は、「女の子を育てるポイント」をお届けします。