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喜びと幸せの生活伝道 46

 「喜びと幸せの生活伝道」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
 伝道勝利の秘訣(ひけつ)は、真の父母様のみ言から学ぶことができます。
 本書では、伝道のポイントや勝利の秘訣、具体的な方案などが、み言を中心に著者の体験やエピソードなども交えて説明されています。

篠崎 幸郎・著

(光言社・刊『氏族伝道講座 喜びと幸せの生活伝道 み言の原点に立ち返る』より)

第五章 み言に学ぶ伝道の秘訣
三、祈祷の重要性②

祈祷によって動機を正す
 私たちは祈祷を通して、神様との心情関係を回復するのです。ですから、祈りのない信仰生活はありえません。「嫌々やる」という心情にとどまっていたら、やがてみ旨を歩む喜びも力も得られなくなってしまいます。「親のためにやってあげたい!」という実子の心情を育んでいくことが大切です。

 神様と真の父母様の願いに応えたいという思いが、み旨に向かう最大の力となります。常に祈祷によって動機を正さなければなりません。「神様と真の父母様のために」という動機によって、み旨を力強く継続できるようになります。天と真の父母様の夢を、私の夢とするのです。

 真のお父様は、「イエスや偉大な聖人たちも、祈りがなければ偉大なことはできなかったのです。祈りによる力、衝撃が歴史をつくったのです」(『ファミリー』1979年6・7月〈合併〉号24ページ)と語られています。私たちが歴史的なみ旨に臨むとき、動機を正し深めるために、祈祷生活は不可欠です。

 祈祷の中で神様と交わり、霊的重生を受けます。神様の召命を確認し、天の愛に満たされます。み旨に対する信念と確信と情熱を持って、自分が絶対にみ旨を果たす、という主人意識を持って歩みましょう。

涙を伴う切実な祈祷と行動
 真のお父様は伝道の心構えについて、次のように語られました。

 「実際、私たちは先に祈って、後で行動しますが、本当は祈りと行動とは一緒なのです。祈りながら行動するのです」(同、22ページ)

 「1時間伝道しようとすれば3時間は祈りなさい! 人を訪ねていく前に涙を流さなければならない。涙を流す人は神様が共に働いてくださる」(『祝福家庭と理想天国(Ⅰ)』339ページ)

 「私は私の厚い衣類がびしょ濡(ぬ)れになるぐらい神に談判し激しく祈りました。このようなことは何度もありました。そうしたことがなければ私と皆さんとは何ら違いがありません」(『伝道ハンドブック・み言編 み言に学ぶ伝道の姿勢』207ページ)

 このように、真のお父様は涙を伴う切実な祈祷の必要性を訴えられました。また、祈祷の力に関して、次のように語られました。

 「伝道者として皆さんは人々のために涙で祈るぐらいの深い関心を持たなければなりません。皆さんは自分をそのようにさせるために努力しなければなりません。……皆さんが祈る時、自分の中から深い感動が湧き上がることなく、寒さを感じるようなことがありませんか? もし皆さんがそのような状態にあるとしたら、皆さんは蜜を吸う蜂を引き付けることのできない花のようなものです。

 人々は神があなた方と共にいるということを感じる時に、人々は彼らの人生があなた方の人生とかかわりを持つことを願って、あなた方のもとに集まるでしょう」(同、207~208ページ)

 「あなたたち一人を中心として命懸けで3時間ずつ1年を通して祈ると、その人が何をやっているかを見通すことができますよ。……夜通し祈れば、朝必ず来る。そういう力がありますよ」(同、141ページ)

尽きることなく湧き上がる泉
 私たちは祈りの世界を開拓して、霊的波動を感じ取る心門を探し出さなければなりません。それは温泉の源泉を探すボーリングのようなものです。何度も失敗を重ねながら霊的な涙腺を探すのです。自分に合う場所や時間帯、方法など、さまざまに試してみましょう。心情の涙腺に触れた瞬間、ボーリングで源泉を探り当てた時のように、涙がバッとあふれてくるのです。

 「あなたを満たすために絶えずわき上がる小さな泉をもつことは、水源のない大きな貯水池をもつことよりも優れたことです。そのような貯水池は、すぐになくなってしまうでしょう。
 しかし小さな泉は、あなたがどんなにたくさん使おうと、わき続けることでしょう。祈りによってあなたはいつも満たされることができます」(同、211ページ)

 聖地で祈るのがふさわしいのですが、私は信仰生活を始めた頃、近くの山の上で見つけた岩を、自分の「涙石」(韓国・釜山の聖地)と定めて、その場で何度も祈祷に挑戦しました。

 神霊的な世界を感じて歩むことが大切です。皆さんが尽きることなく湧き上がる泉を持つならば、この道を最後まで迷うことなく歩む力が得られ、祈祷は実践した分だけ、自分の財産になるのです。天と真の父母様の心情に通じる心門を発見していきましょう。

 そして涙の祈祷こそ、信仰生活を続ける最大の力になるのです。その基台の上に霊界の協助を受けて伝道が始まります。

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 次回は、「訓読を通して霊界が連結される」をお届けします。


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