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喜びと幸せの生活伝道 45

 「喜びと幸せの生活伝道」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
 伝道勝利の秘訣(ひけつ)は、真の父母様のみ言から学ぶことができます。
 本書では、伝道のポイントや勝利の秘訣、具体的な方案などが、み言を中心に著者の体験やエピソードなども交えて説明されています。

篠崎 幸郎・著

(光言社・刊『氏族伝道講座 喜びと幸せの生活伝道 み言の原点に立ち返る』より)

第五章 み言に学ぶ伝道の秘訣
三、祈祷の重要性①

 2014年、真のお母様は16日間にわたってスイスの12の山を登られながら、祈祷と天一国経典『真の父母経』を訓読する生活をなされました。それを通して神霊と真理を尋ねる精誠期間を過ごされたのです。私たちもお母様のお姿に学び、神霊と真理を求める深い祈祷とみ言の訓読を中心とした信仰生活を送らなければなりません。

 伝道勝利の鍵となる祈祷について考えてみましょう。

 祈祷といえば、まず思い出すのは、姜賢實(カン・ヒョンシㇽ)先生の証しです。1952年5月10日、韓国・釜山(プサン)のポムネッコルで真のお父様に初めてお会いした姜賢實先生は、そのときのお父様の祈祷について次のように証しています。

 「先生がお祈りをなさいましたが、私はこのとき、大変感銘を受けました。
 私は、一日3、4時間、大統領から一国民に至るまで、すべてが肉身の病や霊魂の病から救われるように、多くの時間を費やして一生懸命祈っていました。しかし、この日の先生のお祈りの言葉と比べてみると、私の祈りの言葉はみな、『してくださいませ』という願い事ばかりで、ほかにはなかったのです。

 ところが、先生のお祈りはみな、『してさしあげます』という神様への誓いと慰めの言葉だったのです」

 このような祈祷の姿勢で歩む者こそ、神様のみ旨を進める孝行息子、娘の模範と言えるでしょう。

祈祷はサタンと闘う「祈闘」
 伝道の勝利は、祈祷の勝利に懸かっていると言っても過言ではありません。概して、多く祈る人には精気があり、祈らない人は無気力です。祈る人は、常に新鮮な気持ちを持って、どんなものにも打ち勝とうとするオーラにあふれています。

 ところで、祈祷には必ず困難が伴います。例えば、私たちは祈祷を始めた瞬間、やらなければならないことを山のように思い出し、「祈っている暇はない」と、祈祷をやめてしまうことがあります。そのようにサタンが邪魔をするのです。ですから、祈祷はサタンの妨害と闘う「祈闘」なのです。その闘いを忍耐して克服した者のみ、祈祷の楽しさを味わうことができます。その体験を通して、多くの困難を伴う祈祷にこそ価値がある、と感じるようになります。

 祈祷しても何も恩恵を得られないと感じるとき、失望という試練が忍び寄ってきます。熱心に祈っているのに結果が出ず、逆に、祈っていないように見える人に実績が与えられると、期待を込めて祈った熱い思いが静かに冷めていくのです。そして、ついには祈り続けることをやめてしまうのです。

 また逆に、実績が与えられたときにも試練があります。実績に対する捉え方を誤ると、心霊が下がってしまうのです。“勝利する人”と“勝利し続ける人”の違いは何でしょうか? それは謙虚さです。常に栄光を天に捧げ、勝利の背後で神様のために苦労している兄弟姉妹を探して尊ぶ、謙虚な姿勢が必要なのです。

 サタンは最低(恩恵を感じられない時)と最高(栄光を受ける時)の極致で、私たちを狙ってきます。神様は親なので、乗り越えられない試練はお与えになりません。ですから、私たちを見守られる親なる神様の愛を信じて、試練を越えていくのです。

 祈祷の勝利の最大の秘訣は、祈りを実践することです。祈りたくないという思いを克服して、祈祷する時間を積極的につくっていきましょう。

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 次回は、「祈祷の重要性②」をお届けします。


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