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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第190回 日本宗教と神道について教えてください

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は、「日本宗教と神道について教えてください」という質問に対してお答えします。

 日本には多くの宗教団体が存在しており、2023年度の宗教統計調査によると、文部科学大臣所轄が1,170法人、都道府県知事所轄が178,169法人など、合計179,339の宗教法人が存在します。

 信者数は日本の総人口を超えて、二重にカウントされているのか、約16,299万人と報告されています。

 これらの宗教法人は、神道、仏教、キリスト教、その他の宗教など、さまざまな信仰に基づいています。

 日本の宗教は非常に多様で、それぞれの宗教団体が独自の教義や儀式、活動を持っています。
 今回は、その中でも多数派を占めている神道について紹介します。

 神道は古くから信仰されてきた日本固有の宗教で、自然や祖先、歴史的英雄などを神として崇拝します。神社での祭りや年中行事など、多くの日本人が神道の儀式に参加します。

 神道には明確な教義や創始者はおらず、地域に根差した信仰が多くあります。神道は多神教であり、豊かな自然や祖先、特定の人物などさまざまな神が存在します。これを「八百万の神」と呼びます。

 神道の神は、「天の神」と「地の神」に分けられます。
 天の神は高天原(たかまがはら)の神々であり、例えば、男神(おがみ)である「イザナギノミコト」、女神(めがみ)である「イザナミノミコト」、その両者から生まれた「天照大神(アマテラスオオミカミ)」や「素戔嗚尊(スサノオノミコト)」などが該当します。

 地上の神は、日本の大地に鎮座していた神である「国津神(くにつかみ)」やその土地に住み着いている土着神である「地祇(ちぎ)」などが該当します。

 「天の神」と「地の神」は、日本の宗教や信仰において、天と地の調和とバランスを保つ役割を果たしているといわれています。

 神道には日本全国に数多くの神社がありますが、代表的な神社を紹介します。

 三重県伊勢市とその周辺にある「伊勢神宮」は、天照大神を中心に祭る「神宮」でもあります。日本の国産(くにう)みを象徴する神社として有名です。

 島根県出雲市に本社がある「出雲大社」は、大国主命(オオクニヌシノミコト)を中心に祭る「大社(おおやしろ)」で、縁結びや子孫繁栄の神としても知られています。

 京都市にある「八坂神社」は、祇園祭などの伝統的な祭りが行われています。
 奈良市にある「春日大社」は、日本全国約1,000社ある春日神社の総本山であり、藤原氏の氏神であるタケミカヅチ(鹿島神)など春日神(かすがのかみ)を中心に祭る神社です。

 春日山原始林は国の特別天然記念物に指定され、世界遺産にも登録されている美しい風景です。

 栃木県日光市にある「日光東照宮」は、徳川家康を神格化した東照大権現(とうしょうだいごんげん)を主祭神として祭っています。

 ところで、日本の神社は名称によって神社の種類が見分けられます。
 「神宮」とは、天照大神などの神々を祭る神社であり、「宮」とは、皇室や氏族の祖神を祭る神社であり、「大神宮」とは、偉人や義士などを祭る神社です。

 「大社」とは、出雲大社などのように特定の神を祭る神社であり、「社(やしろ)」は地域の神々を祭る神社です。

 神道を深く理解することは、日本の宗教歴史と文化、地域性を知る上で非常に有効です。

【参考】
ウェブサイト「リベラルアーツガイド」~日本の文化・思想〔神道とは〕


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