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ほぼ5分で読める統一運動 1
神様の夢の実現のために全身全霊をささげた人生

稲森 一郎

 文鮮明(ムン・ソンミョン)師(1920~2012)が提唱し、文鮮明・韓鶴子(ハン・ハクチャ)夫妻によって主導されてきた統一運動は、世界が注目する類例のない歴史的な世界平和の実現運動として、現在、大きな注目を浴びています。

▲文鮮明・韓鶴子夫妻

 文鮮明師の自叙伝『平和を愛する世界人として』(2009年発行)と、韓鶴子総裁(1943~)の自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』(2020年発行)には、文師夫妻の理念と実績が詳細に語られています。

 お二人の知られざる生涯と実績が明らかになるにつれ、世界は文師夫妻の平和思想に注目し、統一運動の実績を評価する動きが活発になってきました。

 とりわけ、WCLC(世界キリスト教指導者会議)、ACLC(米国聖職者指導者会議)などに参加した宗教指導者たちは、文師夫妻の平和運動が、超宗教的な立場に立って人類一家族の実現を目指すものであることを証言しています。

 実際、七大宗教の代表が平和を一緒に宿願するなど、文師夫妻の平和思想が全ての宗教を包摂し、全世界の人類を団結させることができるものであると、各宗教の聖職者たちが口々に語っています。
 人類を一つにする文師夫妻の尽力を心から称賛しているのです。

 世界平和は長らく人類の夢でありました。しかしそれを実現するためには、困難な課題をいくつも越えていかなければなりません。世界平和が容易に実現できるものではないことは、人類の歴史そのものが物語っています。

 その理由は、人種、民族、国家、宗教、思想・主義の相違などの障壁があり、そういった壁を切り崩すことができなければ、課題解決が簡単ではないからです。

 そんな中、文鮮明師は自叙伝(光言社文庫判『平和を愛する世界人として』)の中で「平和な世界をつくるために、私は生涯、この世の底辺や辺境の地を訪ね回りました」(4ページ)と語られ、「平和な世界に向かう近道を探して、政治に変化をもたらし、世の中を変えることにも熱中しました。ソ連のゴルバチョフ大統領に会い、共産主義と民主主義の和解を試み、北朝鮮の金日成(キム・イルソン)主席と会い、朝鮮半島の平和について話し合いました。さらに、道徳面において崩れゆくアメリカに行き、清教徒(ピューリタン)の精神を目覚めさせるという医師や消防士のような役割も果たし、世界の紛争を防ぐことに没頭したのです」(45ページ)と述べ、平和実現のために東奔西走、粉骨砕身された自らの人生を振り返っています。

 韓鶴子総裁も自叙伝(『人類の涙をぬぐう平和の母』、光言社)において、「神様は人類の真の父母であられるがゆえに、失った子女をそのままあきらめることはされません。愛なる神様であられるがゆえに、御自分の子女を捜し出し、再び懐に抱かなければならないのです。そうして、太初に夢見た平和理想を実現されなければならないのです」(4ページ)と語られ、神様の夢の実現のために、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界が神様を父母として迎えられるよう、夫と共に生涯を歩んでこられたことを述懐しています。

 文師夫妻の人生は、究極的に言えば、「神様の夢の実現」に全身全霊を持ってささげられたものであり、それは現在も継続されています。これほど高貴な人生は他に見当たりません。

 次回より統一運動の全貌を皆さまにお伝えしていきたいと思います。
 世界の人々が統一運動の真実について理解されますよう、お祈り申し上げます。