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新米ママのありのまま 26
家族のために生まれてきてくれた子供達へ感謝と愛を伝えたい

(APTF『真の家庭』267号[2021年1月]より)

 APTFの機関誌『真の家庭』で好評連載中の「新米ママのありのまま」を毎週水曜日配信(予定)でお届けします。

フリーライター みはる

 昨年(2020年)はコロナウイルスの感染拡大によって、日常生活が一変しましたが、我が家でも次女の誕生や、長女の保育園登園開始など、新しい生活が始まった年でした。

 子供の一年の成長速度には驚くばかりで、時の流れが早く感じます。初めての出産を経験してから4年が経とうとしています。そろそろ子供を授かりたいと願っていた時期の妊娠でとても嬉しく思ったのを覚えています。次女の妊娠の前に流産したこともあり、しばらく立ち直れずにいましたが、長女のためにも2人目を出産したいと願えるようになった時、妊娠することができました。子供を授かり、無事に出産できることは奇跡的なことだと知った4年間でした。

 願った時期に妊娠できたことは幸運なことで、子供が生まれてから我が家の雰囲気が明るく、賑やかになりました。子供を授かるタイミングは偶然ではなく必然のように感じます。離婚を切り出していた時に妊娠して離婚を免れ、夫が子煩悩になって夫婦仲が修復されたケースもあるようで、意味もなく生まれてくる人は一人もいないと感じさせられます。

 望んでいなかったタイミングで妊娠をすることもあるかと思いますが、生まれてきたからには何かしら意味があるはずです。最初にその意味に気づいてあげられるのは親で、次にその子供自身が、成長していく中で自ら気づいていくものです。生まれてきた意味、生きる意味が自分のアイデンティティとなり、個性を活かして社会に出て、活躍していけるのだと思います。

 自ら望んで生まれてきたと、誕生前の記憶をもっている人は少ないでしょうが、誰しもまずは親のために生まれてきます。自分のために生まれてくるのであれば、暴力的な人のところには生まれてこないはずです。生まれてすぐ命を奪われることは起きないはずです。親となる人が、子供の尊い命の価値に気づけない、生まれてきた意味に気づけないが故に起こる悲しく痛ましい出来事です。

 育児は自らの心身を削って奮闘しなければいけないほど大変なことですが、その時を乗り越えていけば自らの成長に気づかされます。夫や祖父母が子供を愛してくれる姿を見て、この家族のために、そして私のために生まれてきてくれたんだなと実感します。

 「生まれてきてくれて、ありがとう。あなたたちは私たち家族を愛し、愛されるために生まれてきたんだよ」と、長女と次女に感謝と愛を伝えていけたらと思います。

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 次回は、「我が家の頂点に君臨する我が儘放題の3歳児、しつけ・教育はどうする?」をお届けします。

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