https://www.kogensha.jp/shop/detail.php?id=4229

真の父母様の孝情を学ぶ 29
小さな帆船、荒波に立ち向かう③

 『ムーンワールド』で連載中のコーナー、「真の父母様の孝情を学ぶ」を隔週日曜日(予定)でお届けします。
 韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁(真のお母様)の自叙伝『人類の涙をぬぐう平和の母』からの抜粋をイラストとともにつづるコーナーです。

 今回は、「小さな帆船、荒波に立ち向かう」(124〜126ページ)からの抜粋です。

 体は非常に大変でしたが、私は毎年のように子供を生み、4回にわたって帝王切開をしました。普通、帝王切開というのは2回以上することはできません。3回目の手術を受けると言った時、担当医は母体が危険にさらされるといって、躊躇(ちゅうちょ)しました。それでも、私が断固として生もうとするので、理解できないといって、夫と一緒にまた来るようにと言うほどでした。

 結局、私は4回手術をして子供を生み、天と交わした約束を果たして、責任を完遂しました。最後の帝王切開をしてからもう37年が過ぎましたが、いまだに痛みの記憶が残っています。

 私が命を懸けて生んだ子供たちですが、私が彼らに願っているのは、父母でも手伝うことのできない、天が願われる各自の使命と責任を果たすことです。ですから私は、きょうも彼らのために祈るのです。

 文(ムン)総裁があらゆる苦難の道を歩まれたように、私もまた、耐え難い苦難を毎日のように味わいました。
 数々の試練と苦難が渦巻く冷たい現実を前にした私は、まるで荒海に浮かぶ、小さな帆船でした。

 しかし、私は自分が果たすべき使命をよく理解していたので、祈りをもって、それらの苦難を乗り越えていきました。何も言わずに耐え、祈り続ける私の生活を見て、信徒たちは少しずつ感化されていきました。

 そして、すべてを包み込む海のような広い心と深い慧眼(けいがん)、揺らぐことのない信仰心を私の中に感じたのか、次第に信徒の心が変化していったのです。私が、神様に対する絶対服従と尊敬の心を深く持てば持つほど、彼らは愛と敬慕の念をもって私に接してくれるようになりました。

 「驚くほどの愛を下さり、とても恩恵深いです。本当に感謝しています」

 私の元に駆け寄り、手を固く握ってこのようにささやく信徒が、徐々に増えていきました。

---

 次回は、「忍耐なくして勝利することはできません①」をお届けします。


◆『ムーンワールド』最新号をお求めのかたは、コチラから