https://www.kogensha.jp/shop/detail.php?id=4223

男女の違いと夫婦の関係 22

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「男女の違いと夫婦の関係」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 あなたは知っていますか? 男性と女性の違い。同シリーズでは、男女の考え方の根本的違いを知り、夫婦がお互いを理解しあって、本当の「幸せ」をつかむためのキーポイントをお伝えします!

松本 雄司・著

(光言社・刊『男女の違いと夫婦の関係-ほめられたい夫 愛されたい妻-』〈2019年3月30日第4版発行〉より)

第二章 男と女の違いと結婚生活

1 男女の生理的・心理的違い

2)五感における男女の違い

 男性は感覚器官の中で、目と鼻、つまり視覚と嗅覚(きゅうかく)に敏感であると言われています。
 従って、男性はまず第一に目から刺激を受けます。女性の容姿、スタイル、服装、仕草などに強い刺激を受けます。
 また男性は嗅覚にも影響を受けます。昔からどの国でも香水が用いられましたが、香水を使うのはほとんど女性です。無意識的に男性の存在を意識しているのです。
 日本では平安時代からお香を焚(た)いていました。香水には二つの効果があります。一つは自分の嫌な匂いを消すこと、もう一つはかぐわしい香りを漂わせるという効果があります。

 最近話題になっている「フェロモン」という言葉があります。化学的に分析するのは難しい、ある種の匂いのようなものです。
 男性がクラクラッとするとか、クーッと惹(ひ)かれるという雰囲気を持っている女性がいます。そういう魅力を持っている人をフェロモン女優と言ったりします。そのクラクラ物質がフェロモンです。

 医学的には、この作用ははっきり証明されています。動物界では、雄は発情期の雌の発する匂いを敏感に探知して求愛行動を起こします。
 中でも雌の蛾が放出する性フェロモンは有名で、雄は空気中に漂うわずか数分子の性フェロモンを感知して、数キロメートル離れた所から雌を求めて集まってきます(順天堂大学教授・新井康允著『男と女の脳をさぐる』より)。
 人間もその点では同様で、思春期に入ると異性に強く惹かれるようになります。

 また、「気学」で言えば、男は女の「気」を得て健康長寿を保てるし、女は男の「気」を得て健康と若さを保てると言います。

 日本では昔から、「色香」とか「色気」とか言ってきたものがあります。男性から見て全くフェロモンを感じなくなった女性がいれば、それはもはや男性を惹きつける力がなくなった、つまり「女性としての魅力」がなくなったということです。

 もちろん男性にも同じことは言えるでしょう。女性が何か分からないがグッと惹かれるような男性の魅力があるのかもしれません。

 さて、話を元に戻しましょう。
 もう一方の女性は聴覚と触覚、つまり耳と皮膚に敏感です。従って、女性は男性の発する優しい愛の言葉に敏感であるし、皮膚の感覚は男性よりも女性の方がはるかに敏感だと言われています。
 ですから夫の愛の言葉に敏感であり、体を優しく愛撫してもらうことによって良い気持ちになり、愛を感じていくことができるわけです。
 また女性は情緒的な傾向が強いですから、美しい音楽とか甘い優しい言葉とか、柔らかい感触、雰囲気を好みます。こういうことは、男性は知っておかないといけないでしょう。

---

 次回は、「男女の性向(気質)の違い」をお届けします。

◆『男女の違いと夫婦の関係-ほめられたい夫 愛されたい妻-』を書籍でご覧になりたいかたはコチラ

◆松本雄司氏の著作はコチラから

◆同シリーズの前作「うまくいく夫婦仲の法則」はコチラから