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心情開拓
心霊を育てる生活原則(147)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』200549日第3版発行〉より)

11 肯定的受肉
(1976年912日 東京教会)

▲李耀翰先生

祝福は信仰の目的地

 今、復帰路程において、家庭をもってみると、初めはみ言(ことば)を中心とした主体対象関係、それから、カイン・アベル関係を知った蕩減生活における関係、祝福を受けてみると、アダムとエバの関係です。ここに祝福を受けた人も多いでしょうが、そこに行って相当問題があるのです。人間的結婚とか、今までの既成の家庭とは、価値において全然違うのです。信仰の目的地に来ているのです。

 神様は、実体の人間と暮らしたいし、人間も実体の神様と暮らしたいし、精神的にだけ暮らすことはしたくないのです。ただ考えただけでは、喜びたくないのです。実体と授受したいのが人間です。神様も、そうです。夫婦も、そうです。夫婦というのは、実体的神様の家庭なのです。

 そこを目的地にして、カイン・アベル関係の悪かった人は家庭における関係が悪いのです。必ずそうなのです。み旨によって復活していない、動機が主体者の立場で復活していない人は、カイン・アベル関係が悪いし、人間関係が悪いのです。そういう人は、夫婦関係も悪く、その家庭は、神様のいることのできない家庭です。そういうふうになっているのです。

 神様は、み旨を絶対視し、自分を否定する人の中にいたいのです。カイン・アベル関係において、カインが喜んで服従する人、その人の中に神様はいたいのです。最後に神様は一男一女、神様が結んだ家庭に永遠に暮らしたいのです。地上で永遠に暮らしたいのが、神様の創造目的だったのです。

 しかし、「一人の時は良かったけれども、結婚して家庭をもつと大変だ。信仰路程は結婚するとまずい」、こう言う人が多くなってくるのです。結婚しないで教会長をやっている時は復興していたけれども、家庭をもっていると、なかなか復興しないとか、なかなか信者の人々に模範的にできないとか、なんだか信者が離れるような気がするとか、悩んでいる人たちが多いのです。

 一人で生活するのは楽なのです。み旨を中心として、大勢で一緒に生活するのも、多少生活しやすいのです。家庭は一番難しいのです。家庭をもっての情の生活です。同じ生活圏で、神様のごとく、付き合うのです。信仰の目的地に着いた夫婦なら、お互いに神様のお父さん、神様のお母さん、神様に会ったようです。先生の家庭は、そうです。先生はお母様に、神様に接するごとく接します。今まで命懸けで生きてきたのは、結局、お母様に侍るために生きてきたかのようです。なんだ、あんな素晴らしい先生が、女性一人のために、頭を下げるのかと、気分が悪いと思ってはいけません。背後に絶対なる神様がおられるから、頭を下げるのです。

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 次回は、「神の心情を相続しよう」をお届けします。


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