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ほぼ5分で読める勝共理論 14
共産主義がどれくらい深刻な脅威なのか②

編集部編

広がる行き過ぎた個人主義
 日本に行き過ぎた個人主義が広がっています。結論から言うと、その背後には共産主義の思想があります。
 こちらのグラフをご覧ください。(以下、画像をタップすると拡大してご覧いただけます)

▲年齢別未婚率の推移(男性)

▲年齢別未婚率の推移(女性)

 これは総務省の資料で、未婚率、つまり結婚していない人の割合を示しています。上が男性で下が女性です。

 このうち赤い線が、35歳から39歳の年齢で未婚の人の割合を示しているのですが、1980年の数値、グラフの真ん中よりちょっと左の所を見ると、左側の男性で8.5%、右側の女性で5.5%となっています。つまり40歳になるまでに結婚していない人は10%以下、逆に言うと40歳までにほとんどの人が結婚していたということになります。

 ところが2010年になると、つまりグラフの右端では、男性の同じ年代の未婚率は35.6%、女性は23.1%です。男性なら3人に1人、女性なら4人に1人です。この年齢で独身だと、おそらくは生涯独身、というかたがほとんどだと思います。

 次にこちらのグラフをご覧ください。
 これは同じく総務省のデータで、若い世代で未婚・晩婚が増えている理由を表しています(複数回答、全体・性別)。

 一番多いのが、「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」でした。ちなみに2番目が「経済的に余裕がないから」です。

▲若い世代で未婚・晩婚が増えている理由

変化の背景に共産主義思想の影響がある?
 若い人たちの間で結婚しない人が増えています。しかもその理由は経済的な理由ではなく、言うなれば、「面倒くさい」というものなのです。
 皆さんの周りにも「別に結婚する気はないよ」という人が案外多いかもしれません。そしてそれが当たり前になっているのかもしれません。しかしこの状況はここ230年で急激に起きてきた変化なんだ、ということが分かります。

 こちらのグラフをご覧ください。

▲高齢世代人口の比率

 このグラフの赤い線は、65歳以上の高齢者1人を、現役世代、つまり15歳から64歳の人が何人で支えるか、というグラフです。
 一番左端の1950年では現役世代12.1人が1人の高齢者を支えていました。2015年では現役世代の数が2.3人、2060年には1.3人になる予想です。
 自分一人が生きていくのも大変なのに、自分の他にもう一人の高齢者を養わないといけない。そんな社会になるというわけです。これは大変ですね。

 こうした変化の背景には、実は共産主義という思想の影響があります。
 どんな思想かというと、「人間の基本単位は個人だ。家族じゃなくて個人なんだ。だから結婚しなくてもいい。むしろ家庭は個人にとって邪魔な存在だ。だから家族制度なんてなくなったほうがいいんだ」という考えです。
 共産主義思想には、こういった家族を敵対視する考え方があります。私たちはこれを「文化共産主義」と呼んでいます。

 「結婚しないのも自由だ」と言われれば、確かにそのとおりです。でもだからといって、「結婚しなくてもいい」と積極的に教えるべきではないでしょう。
 個人は大切です。でも家族も大切です。行き過ぎた個人主義は危険です。ですから、個人主義のどの部分が大事なのか、そしてどうなると危険なのか、このことをしっかりと区別しないといけません。

 これを克服するためには、勝共理論のような思想がなければ難しいのです。
 日本の少子化問題の解決は共産主義思想を克服できる勝共理論にあると言っても過言ではないのです。