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脱会説得の宗教的背景 22
唯物論と唯心論の和合統一

教理研究院院長
太田 朝久

 YouTubeチャンネル「我々の視点」で公開中のシリーズ、「脱会説得の宗教的背景/世界平和を構築する『統一原理』~比較宗教の観点から~」のテキスト版を毎週火曜日配信(予定)でお届けします。
 講師は、世界平和統一家庭連合教理研究院院長の太田朝久(ともひさ)氏です。動画版も併せてご活用ください。

 統一原理は、「唯物論」と「唯心論」という二つの対立する思想を和合させ、共産圏と自由圏の争いを終結させる思想を持っています。

人類滅亡回避の鍵を握る「統一原理」
 今日の国際情勢を見ると、人類が滅亡しかねないほど深刻な対立問題を引き起こしているのが唯物論と唯心論の論争です。

 唯物論、すなわち宇宙の根本は物質であり、その物質から精神が派生したと考える思想です。
 それに対して、従来のキリスト教は、無形なる神がおられ、その神が「無」から宇宙を創造したと考える唯心論の立場に立っています。
 この「唯物論か唯心論か」という思想の対立によって、共産圏と自由圏の争いが生じているのです。

 中国の覇権主義や台湾問題、そして北朝鮮の不穏な動きを見ると「唯物論か唯心論か」という論争は、人類を滅亡に追い込んでしまいかねないほど深刻な問題となっています。

 統一原理は、精神の原因も、物質の原因も、共に唯一なる神の中にあるという考え方を持っており、今日の思想の対立を生じさせている唯物論と唯心論の考え方を一つに和合させ、統一する観点を持っています。これを「唯一論」と呼びます。

 2000年前、物質文明圏(ローマ帝国)と精神文明圏(東洋)の中間地点であったユダヤ(イスラエル)に現れたイエス様をユダヤ教が受け入れ、そのイエス様のみ言を広めることで、世界平和(人類一家族世界)を実現することが神の願いでした。

 同様に、韓半島(朝鮮半島)の38度線を境に、共産圏と自由圏の二つの版図に世界を二分させている唯物論と唯心論の思想の対立を、キリスト教が再臨主を受け入れ、再臨主のみ言唯一論を広めることで共産圏と自由圏の争いの問題を解決し、平和世界(人類一家族世界)を実現するのが神の願いなのです。

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(続く)

※動画版「脱会説得の宗教的背景 第6回『唯物論』と『唯心論』の和合統一〈その1〉」はこちらから