2024.01.04 22:00
男女の違いと夫婦の関係 9
アプリで読む光言社書籍シリーズとして「男女の違いと夫婦の関係」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
あなたは知っていますか? 男性と女性の違い。同シリーズでは、男女の考え方の根本的違いを知り、夫婦がお互いを理解しあって、本当の「幸せ」をつかむためのキーポイントをお伝えします!
松本 雄司・著
第一章 変わり行く日本人の家庭像
2 夫婦関係の破綻は何を招くか
夫婦関係の破綻(はたん)が本人や子供たちにどのような影響を与えるのか、という問題について、元米国厚生省事務次官補で、現在、ヘリテージ財団の家庭・文化問題部門上級特別研究員であるパトリック・F・フェイガン氏の意見に耳を傾けてみようと思います。
フェイガン氏は日本にも招かれて講演やシンポジウムも行われたので、ご存じの方もおられると思います。(以下は、1999年4月、東京・大阪で行われた国際教育シンポジウム「教育と家庭をどう再建するか〜米国からの提言〜」による)
(1)同棲経験は結婚生活にプラスかマイナスか
「できちゃった婚」という言葉が数年前から、よく聞かれるようになりましたが、日本でも未婚男女の同棲が非常に増えています。
「よく相手を知ったうえで結婚できる」「性生活にも習熟して結婚する方がうまくいくんだ」というようなことが、まことしやかに言われていますが、現実のデータは、それとは全く反対の結果を示しています。
フェイガン氏の研究によれば、同棲経験者の離婚確率は、明らかに高くなるそうです。結婚前に同棲経験のない男女が結婚して、その夫婦が離婚する確率を基準値とした場合、同棲経験のある男女が結婚したときの離婚に至る割合は次のような比率になります。
A.結婚した相手とかつて同棲していた夫婦の離婚率はその二倍
B.結婚した相手以外の人と同棲していたことがある夫婦の離婚率はその四倍
そういう事実を考えてみれば、強い信頼で結ばれた夫婦、明るく幸せな家族関係を築くには、やはり、結婚前の性交渉や同棲は慎むべきであると言えます。
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次回は、「結婚の破綻が子供に与える影響」をお届けします。