2023.12.30 22:00
喜びと幸せの生活伝道 24
「喜びと幸せの生活伝道」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
伝道勝利の秘訣(ひけつ)は、真の父母様のみ言から学ぶことができます。
本書では、伝道のポイントや勝利の秘訣、具体的な方案などが、み言を中心に著者の体験やエピソードなども交えて説明されています。
篠崎 幸郎・著
第三章 神様の願いにかなった伝道
二、神様と共に喜ぶ
愛の完成
真のお父様は、次のように語られています。
「父母の心情をもって僕(しもべ)の体をもって、汗は地のために、涙は人類のために、血は天のために流していく。……自分の伝道した人が、イエス様が十字架にはりつけになる前に逃げてしまった弟子たちの基準を超えなければならない。……
もし死ぬ立場になったら、親の苦しみを自分の苦しみとして、自分が先立って死ぬような三人の弟子をイエス様も求めた。その基準を復帰した条件を立てなければ、伝道した人を復帰することはできない。それはたやすいことではありません。
自分の子供を育てるのは、むしろ簡単だよ。しかし、霊の子供には3倍以上の苦労を費やさなければならない。先生はそういう基台を築くために、7年以上、2時間以上は寝なかったよ。着るのも忘れ、食うのも忘れて心を尽くした」(1967年6月19日)
伝道は、精誠を尽くし、ために生きる姿を実体で示し、相手に感動を与えることで成されるのです。
アダムは本来、三天使長を真の愛で主管しなければなりませんでしたが、そうすることができませんでした。それを蕩減復帰しようとされたイエス様でしたが、三弟子を立てることができませんでした。それで十字架にかけられたのでした。
アダムが三人の天使長を主管すべきであったように、私たちは本来、祝福を受ける前に、三人の伝道対象者を真の愛で、アダムに侍(はべ)る天使長の基準まで復帰する使命があるのです。三人が立ってこそ、私が天使長を愛したという条件を立てることができます。すなわち自分自身が、堕落する前のアダムの基準を復帰するのです。
ですから、伝道することはイエス様の摂理路程を蕩減復帰することであり、結局、自分自身の愛の完成のためでもあるのです。
真のお父様は、伝道について次のように語られています。
「愛は人を感化し、無限な恵みを与えます。……中でも最前線での活動は最も神聖な義務であり、使命であります。それこそ正に人を愛していく道なのです。
伝道のため一軒一軒訪問していくのは、伝道することだけが目的ではなく、人を愛していくことが目的なのです。神もある意味では共に前線活動をしているのです。神があなた方の上に降りてこられて、共に戸を叩(たた)いているのです。
一軒一軒訪問して戸を叩く時、90パーセントは断られるでしょう。同様に、神があなた方を愛そうとしておられる時、99パーセントあなたがたは神を否定してしまうのです。ですから前線活動をする中で、あなたがたが拒絶されることで神を慰めることができるのです。
あなた方が悲しい体験をすることによって神を慰め、神の心情を揺さぶることができます。そしてそこに愛が結実します。それはなんと崇高なることでしょうか。私たちは大きな心を持たなければなりません」(1982年6月27日)
人を愛することによって、神様を慰めるのが伝道です。アベルは神様と一つになって真の愛でカインを愛し、カインが喜んで神様に仕えるように導かなければなりませんでした。それと同じように、霊の親(アベル)は、霊の子(カイン)が喜んで神様に侍(はべ)ることができるように育てるのです。
その愛の投入の中で築く霊の親子関係を通して喜びを感じるとき、神様の愛を感じ、神様と共に喜ぶ、真の喜びを体験するでしょう。
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次回は、「真のアベル」をお届けします。