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男女の違いと夫婦の関係 7

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「男女の違いと夫婦の関係」を毎週木曜日配信(予定)でお届けします。
 あなたは知っていますか? 男性と女性の違い。同シリーズでは、男女の考え方の根本的違いを知り、夫婦がお互いを理解しあって、本当の「幸せ」をつかむためのキーポイントをお伝えします!

松本 雄司・著

(光言社・刊『男女の違いと夫婦の関係-ほめられたい夫 愛されたい妻-』〈2019年3月30日第4版発行〉より)

第一章 変わり行く日本人の家庭像

1 日本人の結婚観・家庭観の変化

3)深刻な少子化と超高齢化社会

少子化が招く日本産業の衰退
 少子化と高齢化がもたらす大きな問題は、若年労働力の不足です。若い労働人口が減少するので国内労働力は賃金が高くなる。そうすると製品のコストが高くなって日本製品の国際競争力が落ちてしまう。
 かつて世界12位と言われた日本製品の国際競争力は今や1516位(執筆当時)に落ちています。
 高度経済成長期の日本製品は、「品質が良くて安い」という利点のために、「作れば売れる」というほどの好景気に恵まれました。
 しかし今、企業は生き残りをかけて、賃金の安い中国や東南アジア諸国に工場を移転して低コストの製品を生産することに必死です。このままでは日本の産業は空洞化し、国内の職場がどんどんなくなってしまいます。

 安い労働力の不足を解消しようと思えば、外国人労働者を大量に受け入れなければなりません。
 一方で、外国人の凶悪犯罪が多発し治安の悪化に拍車をかけているという問題も抱えながら、それをも大きく消化していくだけの開かれた国際感覚と、多人種社会をよしとする覚悟が必要になります。

 いずれにせよ、生産力の老衰化によって起こる、日本の工業先進国からの没落を防ぐためには、必ず少子化問題を克服しなければなりません。

 私たち、家庭再建運動をする者は、「仲の良い夫婦になって、たくさん子供を生みましょう!」ということを提唱しています。子供をたくさん生むことは私たち家族にとって幸せであるだけではなく、日本の将来の発展にとって大切な問題なのです。

 戦前に生まれた方は兄弟姉妹が多いです。だいたい平均67人は兄弟姉妹がいました。医学が今のように発達していなかったので、乳幼児の死亡率が高かった時代ですが、子沢山の家庭は珍しくありませんでした。戦後はぐっと少なくなり、特に最近は一人っ子、二人っ子という家庭がほとんどです。

 “なぜ子供を生まないのか”と理由を聞いてみると、答えは非常に率直です。

 「子供をたくさん生むと、自分たちの自由な時間がなくなる」

 「教育費がかさんでお金がなくなってしまう」

 「自分たちの生活をエンジョイしたい」

 と言うのです。

 確かに子育てには時間も労力もかかります。だからたくさん生みたくないというのです。しかしこれは現代ならではの発想です。

 もう一つは、教育費です。特に日本人は教育費を非常に神経質に考えます。学歴社会ということもあるのでしょうか、あるいは大学まで出さないと世間体が悪いと思うのかもしれません。

 ちなみに、「1人の子供を保育園から大学まで出すといくらかかるか」というシミュレーションがあります。大体1000万〜2000万円かかります。夫の定年までの総収入が計算上出てくるので、その中で教育費に充てられるのはいくらぐらいかという数字が出ます。そうすると人生設計としては、やはり2人が限度だなということになるのでしょう。
 そういったことから、せめて子供は2人欲しいという夫婦が大多数です。ところが、お子さんが欲しくても生まれない方もいるので、結局、全体としては減ってしまうのです。

 さらに、別な要因を挙げれば、最近は昔のように「家系を存続するため、男の子が生まれるまで生む」というような考えが少なくなったこと、また、若い世代の結婚後の夫婦仲があまり芳しいとは言えず、離婚や別居が多いことも少子化の一因と言えるでしょう。

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 次回は、「中高校生の結婚願望」をお届けします。

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