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スマホで立ち読み Vol.29
『韓鶴子総裁御言選集 1』9

天の父母様聖会 世界平和統一家庭連合/編

(光言社・刊『韓鶴子総裁御言選集 1』〈2023521日初版発行〉より)

 スマホで立ち読み第29弾、『韓鶴子総裁御言選集 1』を毎週水曜日(予定)にお届けします。
 日本や日本人食口(シック/家庭連合の教会員)に向けて語られたこれらのみ言は、私たちが真のお母様のご心情と一つになり、より一層み旨を推し進められるように導いてくれます。

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6 私たちはどんなことでもできます

1983313
日本・東京、松濤本部

*来日歓迎式で語られたみ言(ことば)。
真のお父様がアメリカ政府から脱税の嫌疑をかけられていた深刻なとき、真のお母様は日本の教会員を激励するために来日された。

皆さんの苦労は父母を慰める孝道

 お会いできてうれしく思います。到着してこの新しい本部教会の建物に入った時、限りない感激に浸りました。私一人が来るのではなく、お父様と一緒にこの建物の中で皆さんにお会いできれば、どんなに良かったかと考えてみました。

 本当に皆さん、御苦労が多かったことでしょう。これまで私が公式的な集会で語ることをためらった理由があるとすれば、それは心情的に到底耐えることのできない、しこりのようなものがあったためです。それでその感情を抑えて語ることができるように、いろいろ努力してまいりました。しかし皆さんに対してみると……そうではないのです。父母が子女に対するという立場で考えてみるとき、父母が子女に対するのに、何か堅苦しい言葉が必要でしょうか。何の言葉も必要がないと何度も感じるようになりました。このように涙が先にあふれるのをどうすることもできません。

 今まで皆さんがお父様のみ言を受け入れて、内的、外的にいろいろと苦労する姿を、折々訪ねてくる指導者の報告を通して多く聞いています。私も本当に、何をもって皆さんを慰め、激励することができるかと、随分考えました。

 そしてお父様に侍(はべ)って世界各国を巡回する時、多く感じたことがあります。「今、まさにこの時に、お父様のみ旨を受け入れ、お父様の手足となって働いてくれる人はいったい誰だろうか」と、たびたび考えたのです。

 栄光から出発しなければならない歴史でしたけれども、アダムとエバの失敗によって、恨(ハン)多い復帰歴史として出発しなければならなかった天のお父様の歴史が思われます。同様に、お父様お一人で歩まれた生涯も、迫害と苦難と絶え間ない受難の路程を通して今日の統一世界の基盤に広げるまで、誰も言葉では表現できない、秘められた事情が多いことを私たちはよく知っています。一言で言えば、涙なしでは語れず、身の置きどころもない、血と苦痛の歴史であることを、皆さんは体験されたことでしょう。

 このような歴史過程を通して、今日多くの国で成就される役事を見るとき、本当にお父様が重要であり、貴重であることを骨身に染みて感じます。

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 次回は、「歴史的な闘いをされるお父様」をお届けします。



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