私の心の中にいる神様 203
本当の私を探して

私の心の中にいる神様 203
本当の私を探して

　良心との対話で、ワクワク感が止まらない！
　毎週土曜日に配信予定です。

本当の私を探して

　自己牧会プログラムに出合ってから、「自分が正しいと思って、人を責めてしまう癖があること」そして、「それは本当の自分ではないこと」に気付くことを意識して生活するようになりました。

　電車に乗っていた時の話です。

　私は優先席の前に立っていました。優先席には老婦人、若い女性、年配の男性が座っていたのですが、そこに別の老婦人がやって来ました。

　すると、座っていた老婦人が「譲りましょうか」と声をかけたのです。その声で、隣の若い女性がびくっとしました。
　「譲るのかな？」と思ったら、なんと寝たふりを始めたのです。
　私の中に、「ここは若い人が譲るところでしょ！」と、その女性を否定し、責める思いが湧いてきました。

　この思いを客観的に見つめて、責めなくてもよいと自分に言い聞かせながら良心に尋ねてみると、「この人も譲りたいんだよ」という言葉が浮かんできたのです。

　「ああそうか、タイミングが合わずに言い出せないだけかもしれない。とても疲れていて、余裕がないのかもしれない。そういう葛藤の中にあるんだな」と思い、心が落ち着いてきました。

　目に見える現象ですぐ判断しては心の平安を失ってしまいがちですが、この時はとっさに心の目で見て、平安を取り戻すことができました。
　「何かを否定するのは本当の自分ではない」ということに気付くことができたのです。

　このように一瞬一瞬、本当の私を探していきたいと思います。

---

　次回は、「ぽっと浮かんだ愛したい思い」をお届けします。