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【B-Life『祝福家庭』コーナー】
『祝福家庭』101号(2021年夏季号
「神様と共に育む祝福家庭の子育て相談」

家庭教育局家庭教育部部長 蝶野知徳

 子供がお友達に交われず、いつも嫌がって逃げてしまいます。一人遊びが多く、このままだと、誰とも仲良くできず孤立してしまうのではないかと心配です。

 幼少期の子供が新しい集団になじめないことはよくあります。それを問題とする前に、家庭や母子間に安心感があるか、着目してみてはどうでしょうか。

 家庭はもちろんですが、特にお母さんとの関係において、愛を充電し〝安心感〟を得て満たされていることが大切です。「自分には全てを受け入れてくれる、お母さんという〝愛の基地〟があるんだ!」と思うことができれば、自信がつき、行動範囲が広がり、お友達の輪にも入っていけるようになるでしょう。

 ですから、解決のためには、その関係性を深めるとよいでしょう。ふだんから、子供が見せる感情の全てを受容し共感してあげるのです。「受け入れてくれた」という体験が重なれば、外界に向けて安心して冒険できるようになります。
 中には、〝安心感〟の中で暮らしながらも、冒険はせず一人遊びが好きな子もいます。それはタイプの違いなので、問題ありません。一人遊びで発達する能力もあります。ポイントはお母さんと作った安心空間を、子供が持ち運べているかどうかということです。

 安心感を形成する過程では、何度も外界とお母さんの間を行ったり来たりするようになります。そばを離れて冒険してみることもあれば、不安になり帰ってきて甘えることもあります。これを繰り返します。つまり、何度も〝受容〟を体験し、愛を確認しながら〝自立〟の練習をしているのです。一進一退しているようにも見えますが、冒険することも、甘えることも、成長の重要なプロセスです。
 お母さんの無条件の受容が子供の力になります。なので、全てを受け入れ、笑顔で抱き締めて、温かい言葉をかけ、愛してあげればよいのです。

 私たちの信仰の力も、神様の愛の体験が大きな要素となるように、愛によって力を得る点は同じです。

 また、子供に横的関係を願う以上、まず親である自分自身が良い人間関係をつくることも意識してみてください。自分の子供だけを見ていると、視野が狭くなり、自分自身の姿が見えなくなっていることもあるからです。
 子育ての悩みや、楽しさを親同士で共有できるようになれば、心にも余裕ができ、視野も広がり、より大きな心で子供を見詰め、愛することができるようになるでしょう。

【ここがポイント】
 愛は安心感という器で育まれます。
 親からの愛の充電で子供の安心感を満たしてあげれば、自信を持って外の世界に出て行けるようになります。
 私を導くため愛してくださった神様のことを思いながら、一生懸命に自立の練習をしている子供を大きな心で見詰め、愛の充電をしてあげましょう。

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 このような内容が盛りだくさんの『祝福家庭』を、是非一度手にとってみてください。

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