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喜びと幸せの生活伝道 16

 「喜びと幸せの生活伝道」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
 伝道勝利の秘訣(ひけつ)は、真の父母様のみ言から学ぶことができます。
 本書では、伝道のポイントや勝利の秘訣、具体的な方案などが、み言を中心に著者の体験やエピソードなども交えて説明されています。

篠崎 幸郎・著

(光言社・刊『氏族伝道講座 喜びと幸せの生活伝道 み言の原点に立ち返る』より)

第二章 主と出会った者の行くべき道
二、蕩減条件と責任分担

 私たちは、天一国基元節入籍祝福式を通して、本然のアダムとエバの位置に立つという恩恵を受けましたが、それにふさわしい実体になっているでしょうか。

時代的な恵沢
 『原理講論』の緒論に、「復帰摂理とは、堕落した人間に創造目的を完成せしめるために、彼らを創造本然の人間に復帰していく神の摂理をいうのである。……復帰摂理は、創造目的を再び成就するための再創造の摂理であるから、どこまでも原理によって摂理されなければならない」(271ページ)とあります。

 また、真のお父様は、「創造原理が分からないと、堕落論とか復帰路程が分からない。それは創造原理を適用して解いていくからだね」(1967年、原理大修練会「蕩減条件と聖書」)と語られています。

 復帰とは創造原理によって再創造することです。

 堕落した人間が本来の位置と状態に復帰するためには、蕩減条件を立てる必要があります。それは、復帰過程において人間が果たすべき責任分担と言えます。ところで、私たちがみ旨を歩むとき「責任分担」という言葉を聞くと、少し重荷に感じるのではないでしょうか? 蕩減の意味がそこに含まれているので、そのように感じるのです。

 本来、責任分担は、親である神様が子女である人間を愛し、その成長を願われるがゆえに、人間に与えたものです。人間の責任分担は、み言(ことば)によって自己創造し完成することです。すなわち、神様の心情と理想に一致することなのです。

 人間始祖の堕落から始まったため人類歴史は、神様の復帰摂理歴史となりました。神様は、堕落人間が蕩減条件を立てて神様の心情と理想に一致することができるまで成長するのを待ち望まれました。そして、原罪を清算するために、真の父母であるメシヤを送ってくださったのです。

 復帰摂理歴史において、神様はその時代ごとに信仰のためのみ言を与えてこられました。

 神様はモーセに「旧約のみ言」である十戒(律法)を授けられました。このとき、人間は堕落以降初めて、神様から直接み言を受けることができたのです。十戒には、神様への信仰姿勢と、人間への戒めが示されていました(出エジプト記20章2~17節、申命記五章6~21節)。

 次に、神様はイエス様を通して「新約のみ言」をお与えになりました。イエス様は「『心をつくし、精神をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。これがいちばん大切な、第一のいましめである。第二もこれと同様である、『自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ』。これらの二つのいましめに律法全体と預言者とが、かかっている」(マタイによる福音書223740節)と語られました。イエス様は福音によって、神様と人を愛することを強調されたのです。

 真のお父様は、堕落人間が立てなければならない蕩減条件が「信仰基台」と「実体基台」であることを解明されました。

 創造原理に、霊人体は神様から与えられる生素と肉身から与えられる生力要素によって成長すると述べられているように、復帰摂理を歩む私たちは、信仰基台と実体基台を立てることを通してこれらの要素を得、霊人体を成長させ、完成させることができるのです。

 お父様が解かれたみ言は、神様の契約が成されるという意味で、「成約のみ言」と言われます。

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 次回は、「天の信頼を勝ち取る」をお届けします。


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