「幸せな結婚」を考える 29

6章 理想の結婚相手とは

「理想の結婚相手」につくり上げる

ナビゲーター:長岡 高史

 ついつい結婚相手となると、完璧を求めがちです。それは当然のことでしょう。

 女性目線なら、優しくて、頼りがいがあって、経済力もあり、そしてイケメンで・・・・・・。
 男性目線なら、きれいで、スタイルも良くて、愛嬌(あいきょう)があって・・・・・・。

 その気持ちは分かりますが、断言します。
 そんな人はいません。

 完璧な人など、この世にはいません。そもそも完璧の基準は自分自身が勝手につくり上げたものであって、それに当てはまる人を探し続けては時間が無駄になるだけです。

 いるかどうかわからない人を探し続けるよりは、出会った人をあなた自身が「理想の相手」につくり上げるのだと、考えを変えましょう。
 愛を注いで、時間をかけてつくり上げるのです。

 男性の皆さんはプラモデルを作ったことがありますか? すでに出来上がった既成品のおもちゃよりも自分で一から作り上げたプラモデルの方が、愛着が湧くのではないでしょうか?

 女性の皆さんは料理を思い浮かべてみてください。どんなに高級な食材であってもそれだけでは食べられません。手間暇かけ、愛情を込めて調理することで初めて、完成するのです。ダイヤの原石はそのままではただの石であり、磨いて初めて輝きを放つのです。

 結婚相手もおそらくそういうものでしょう。初めは頼りないかもしれないし、理解ができないかもしれません。それでも愛を投入すれば、目の前のパートナーは世界のどの男性よりも、どの女性よりも自分にとってかけがえのない存在になっていくのです。