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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第157回 人間は猿から進化したのでしょうか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は「人間は猿から進化したのでしょうか?」という質問に対してお答えします。

 人間はいかにして生まれたのでしょうか。

 進化論では、「生存競争に打ち勝った猿が人間に進化した」といいます。

 人間は、本当に猿から進化した動物なのでしょうか。それとも霊性を持つ存在として創造されたのでしょうか。

 この疑問に対して、人類歴史が始まって以来、宗教者、哲学者らが追求してきましたが、いまだ解明がされているとは言えません。

 しかし統一思想では、「人間は神が真の愛のために創造した存在」であると明確に説明しています。

 人間は万物の霊長であって、人間には肉身だけでなく、霊的な実存体である「霊人体」があり、神に最も似た存在として創造されたのです。

 人間と動物ではさまざまな点で違いがあります。
 例えば、動物の中で人間のように立って動き回るものはなく、人間だけが直立二足歩行をします。
 また、人間には神に通じる「良心」があり、高次元的な理想を描く心を持つ「縦的な存在」です。

 一方、動物には霊はなく、肉体のみの存在であって、生存と繁殖のみを中心として生きる「横的な存在」です。
 動物は走ったり、泳いだり、飛び回ったりして自由自在に活動しますが、人間のような直立二足歩行はできません。これは、神の愛を垂直に受けることができないということの象徴だというのです。

 また、動物は本能的に反応することや行動することに対しては敏感ですが、人間の心のような「知情意」の機能がないので「真理を求める」「美を求める」「善を求める」という高次な欲求に基づいた生き方をしません。

 人間が動物と比べて大きく違うのは、「祈り」という神との対話をすることです。
 人類は長い歴史の中で、さまざまな人種・民族があったとしても「神をあがめる」こと、「祈る」ことを絶やすことはありませんでした。

 人間に似ている猿だといっても、集まって祈祷するとか、神について議論し合うことはできません。

 また、進化論を通して人間は猿から進化したということを聞いても、誰も本心では「猿の子孫である」ことを願いません。

 進化論を主張する動物学者に対して、「先生のご先祖は猿ですか。それでは、猿の何十代目の子孫である先生と言ってもいいですね」と言うなら、気分を害することでしょう。

 一般論では「猿から進化した人間」と表現しても、自分のこととなると「猿の子孫である私」とは受け入れ難いものです。
 ですから、心理的に考えても人間と猿は全く別なのです。

 聖書には「神は自分のかたちに人を創造された」(創世記127節)と記されています。
 初めにアダムを造り、次に「人がひとりでいるのは良くない。彼のために、ふさわしい助け手を造ろう」(創世記218節)と言って、エバを造ったと記されています。

 さらに、「主なる神は人から取ったあばら骨でひとりの女を造り」(創世記222節)とあるのは、「男性の相対として女性をつくった」「神に似せてアダムとエバをつくった」という意味です。

 また、「主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹きいれられた」(創世記27節)とあるのは、動物や植物と同じように万物を材料として人間の肉体をつくったということであり、その肉体に命の息を吹き入れるように、霊人体を与えて創造されたということです。

 このように、人間は猿から進化したのではなく、神によって創造されたのです。


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