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喜びと幸せの生活伝道 6

 「喜びと幸せの生活伝道」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
 伝道勝利の秘訣(ひけつ)は、真の父母様のみ言から学ぶことができます。
 本書では、伝道のポイントや勝利の秘訣、具体的な方案などが、み言を中心に著者の体験やエピソードなども交えて説明されています。

篠崎 幸郎・著

(光言社・刊『氏族伝道講座 喜びと幸せの生活伝道 み言の原点に立ち返る』より)

第一章 原理のみ言があなたに届くまで
二、『原理講論』のできるまで

劉孝元先生の苦悩と探究の道
 劉孝元(ユ・ヒョウォン)先生は真のお父様と同じ定州(チョンヂュ)出身です。そして京城帝国大学(ソウル大学の前身)医学部に数学満点で入学しました。この学校始まって以来の出来事に、「定州に天才が現れた」と言われ、「こんな田舎(いなか)の中学校でも彼のように努力すれば京城帝国大学という立派な大学に入ることができる」という学校の教訓になったというのです。

 しかし6年間の医学部をあと2年で修了という頃、突然、脊椎(せきつい)カリエスにかかりました。誇り高い、希望に満ちた青年であった劉孝元先生は、希望と夢を遮られ、自殺まで考えたといいます。しかし、信仰深いお母さんの涙の祈祷のゆえに、それはできませんでした。
 劉孝元先生は善と悪の問題に悩み、聖書に真理があるのではないかと、ラテン語を8カ月で習得してカトリック聖書を原本で読みました。それでも真理を見つけることができず、慟哭(どうこく)し、悲しみ嘆きながら生きたのです。そして40歳(数え)を過ぎた1953年に「原理」に出会ったのです。

 最初に入教したのは劉孝元先生の親戚である梁允永(ヤンユニョン)先生の妹さんでした。その人が「私の親戚にとても信仰深い者がいます。彼は病床の身ですが、とても熱心に聖書研究をしているので一度訪ねてください」と願い、ある婦人と二人で劉孝元先生を訪ねました。そして劉孝元先生の部屋に入るや否や祈り始めたのです。

 劉孝元先生は、それまで人間的な同情は癪(しゃく)に障ると思っていましたが、その祈りが終わった時にこみ上げてくる思いにきまりが悪くなるほど泣いたのです。そして劉孝元先生は、「あなたたちは何か真理を持っているのではないですか? 話してくれませんか」と熱心に願いました。しかし婦人はみ言(ことば)をぽつぽつと話すだけなので理解できません。興味を持った劉孝元先生が釜山(プサン)教会を訪ね、「何か、その先生が書かれた本はないのですか?」と尋ねると、釜山教会の信徒が大切そうに持ってきて貸し与えたのが、真のお父様が釜山で書かれた『原理原本』でした。

 『原理原本』は科学的な表現が多く、非常に難しい内容です。普通の人なら深く理解するのは困難です。しかし、劉孝元先生は一気に読んで感動し、そのうれしさで『原理原本』を抱いて泣いたそうです。
 劉孝元先生はその思いを真のお父様に手紙で伝えました。それは、「一片丹心、私は生涯あなたに付き従っていきます」という切実な思いを込めた内容でした。お父様はその手紙を読んで感動されたのですが、同時に、今までつながったものの、やがて離れていった食口(シック)たちのことを思い、この人は神様と私に永遠に付いてくるだろうかと案じたのでした。そのような深刻な思いで劉孝元先生と会われたのです。
 しかし二人が会った時、もうお互いを紹介し合う必要もなく、すぐに原理講義が始まったのです。

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 次回は、「真のお父様の原理講義」をお届けします。


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