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家族の絆づくり 277
早起きで人生を活性化させる

ナビゲーター:阿部 美樹

成功者は早起きが多い!
 「早起きは三文の徳」といわれるように、早起きにはたくさんのメリットがあります。世界的な成功者も早起きを実践しています。

 スターバックスのCEOハワード・シュルツ氏は、4時半に起きてエクササイズや家族との朝食を楽しんだ後、出社前に一仕事済ませてしまうといいます。

 アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏の後継者・ティム・クック氏は、毎朝345分に起床し、大量のメールをチェックし、その大半を読み終えると午前5時にはジムで汗を流します。

 他にも、トランプ前米国大統領やTwitterの創業者ジャック・ドーシー氏など、例を挙げれば切りがありません。

 「成功」と「早起き」は、何か因果関係があるのでしょうか。
 早起きのメリットを紹介します。

早起き三つのメリット
 第一は、「仕事や勉強に意欲的に取り組める」ことです。
 朝の光を浴びると「セロトニン」という脳内物質が活発になります。セロトニンは心を穏やかにする働きがあり、「幸せホルモン」とも呼ばれています。
 精神の安定を得ることで、仕事や勉強に打ち込みやすくなります。

 そのとき、窓際など日光が当たる場所で行うことが有効です。セロトニンが不足すると、イライラしたり、ストレスがたまったり、うつ病や不眠症につながることもあります。
 また人の脳は、起きてから2時間半~4時間程度が一番活性化するといわれており、朝の作業効率が非常に高まりやすいのです。

 第二は、「体内リズムが整いやすくなる」ことです。
 毎朝、同じ時間に起きて、朝の光を浴びると体内時計が正しくリセットされて、一日を気持ち良く過ごすことができます。

 体内のリズムをつかさどっている自律神経は、早起きすることによって整いやすくなります。不規則な生活やメリハリのない生活は、体内時計を狂わせ、不眠症をはじめとする体調不良を引き起こしやすくなります。

 第三は、「自分だけの時間を確保することができる」ことです。
 日中の仕事は電話やメールの対応、会議など、自分のやろうとしていた仕事に集中して行うことができないことが多いものです。
 まだ他の人が寝ているうちに活動を開始すれば、誰にも邪魔されずに仕事や勉強に取り組むことができます。

 早起きし、時間に余裕がある状態をつくれていると、時間に追われることがなく、焦りやミスも減らせるメリットもあります。