心情開拓
心霊を育てる生活原則(111)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』200549日第3版発行〉より)

6 心霊の安定した者になるために
(1974年10月4日 前橋修練所)

▲李耀翰先生

心霊の安定のために

 信仰者たちは、家庭において相当信仰したのです。そういう基台をつくってから出掛けていったのです。そういう基台をつくった人を、神様は相手にしようとするのです。

 四位基台というのは、存在位置です。主体と対象の関係のその中に、自分が一分子として存在しているのです。心霊が、そういう信仰基台の上で、み言(ことば)を聞いてみ言を中心とした四位基台の中で、安定するのです。教会生活においては、自分がいなくてはならない位置を、責任をもって確立すべきです。

 位置を確立する、そういう中に、カイン・アベルの問題も出てくるのです。

 自分の将来を心配してくれるアベルの立場の、信仰の兄なら兄、それから自分が心配してあげなくてはならない対象人物もいるのです。私たちの環境の中には、両方いるのです。だから、環境の中に自分がいなくてはならない位置を確保したその位置で、心霊は成長するのです。だんだん成長してくると、今までの自分ではないということを理解しながら、プラスするのです。人が思っているのを実感するのです。自分を思ってくれている四位基台圏内の人が心配したなら、自分もその内容を聞かなくても敏感に感じるのです。その人間関係の中で、言わなくても、情的に互いに授受するからです。

 それが心霊の作用、生きた心霊の影響なのです。自分が思ったのも、兄弟に影響してしまう。相手が思ったのも自分に影響する。そういう関係の中で、神様はその心情の情を土台として、神様は主管してくださるようになるのです。そういうことをみな、原理的に話し、皆さんは学びました。

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 次回は、「授受できる人に会いたい」をお届けします。


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