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平和の大道 39
日韓トンネルは21世紀の朝鮮通信使

 皆さんは、『平和の大道』という書籍をご存じでしょうか。著者は、一般財団法人国際ハイウェイ財団の理事長、佐藤博文氏です。
 同書は、国際ハイウェイ財団が推進する「国際ハイウェイ・日韓トンネル」プロジェクトの意義や背景などについて総合的に理解することのできる貴重な一冊です。
 Blessed Lifeではその一部を抜粋して紹介してまいります。ぜひお楽しみに!

佐藤 博文・著

(『平和の大道-国際ハイウェイ・日韓トンネル-』より)

日韓関係改善と「お祭り」

 昨今、日韓関係がこじれて、非常に厳しい状況にある。未だに日本の安倍首相と韓国の朴大統領との会談が実現しておらず(20149月当時)、それどころか、マスコミ等で、お互いが相手の国の非をあげつらい相手の国を罵りあうような険悪な状況にまで来ている。「反日の韓国、嫌韓の日本」、このまま事が推移していけば大変なことになるが、日韓関係改善の有効な手段が見つかりそうもないのが現状である。

 日韓基本条約締結(1965年)から来年(2015年)で50周年を迎える両国において、本来は日本と韓国は友好関係を樹立し、米国とも共同して、中国の覇権主義からアジアの平和と繁栄を守らねばならない国際的な責任がある。その責任を果たすためには、日本と韓国が大局的な観点に立って友好関係を築いておかねばならない。現状に対してこのまま手をこまねいて傍観しているわけにはいかないのである。

 では、いかにしたら良いのだろうか。一般的に言って、関係がこじれた時ほど必要なのが、お互いに共同してなせることをまずなすことから始めることである。共通目標を設定し、一緒に企画し、準備し、行動して、参加し、ワイワイ、ガヤガヤと騒ぎながら成し遂げていく方式―いわゆる「お祭り」方式が最も有効である。日韓関係が厳しい折であるがゆえに、日韓トンネル建設を日韓友好の国民的な運動(イベント、お祭り)にするということを提案する。

日韓の国家的お祭りの実例

 最近は、2002年のサッカーワールドカップ開催が良い例である。この時、日韓の友好ムードが促進された。これからの国家的な行事としては、2018年の韓国平昌冬季オリンピック、2020年の東京オリンピックが予定されている。これは日韓両国にとって、両国の友好促進の絶好の機会である。この二つのオリンピックという国家的な「お祭り」を最大限に活用して両国が協力し合い、日韓の友好関係が深まることを期待する。

 今、日韓両国で、江戸時代の朝鮮通信使を「ユネスコ世界記憶遺産」に登録する運動が進展している(20171031日、朝鮮通信使に関する資料の登録が認められた)。これも日韓友好促進の一つの良い例である。歴史を約400年遡れば、江戸時代の「朝鮮通信使」という日韓友好の実例がある。江戸時代の朝鮮通信使という国家的な行事(お祭り)は、豊臣秀吉の二度にわたる朝鮮出兵で国交断絶をした日韓両国の国交を回復したばかりか、約200年で12回にわたる交流をする中で、文化交流もなされた。その結果、約200年にわたって日韓両国の間で友好親善関係と平和が続いた。隣り合わせの国家間で約200年間平和が続いたということは世界史上稀な実例である。

日韓トンネルを日韓両国の国家的なお祭りに

 江戸時代の朝鮮通信使は過去の歴史的な実例であるが、現時点で、これに相当するものが何かと言えば、それが正に「日韓トンネル」である。日韓両国を深く結びつけるという観点から見れば、日韓トンネル構想は「21世紀の朝鮮通信使」であると言うこともできる。日韓トンネル建設というこの国家的な大プロジェクトを両国の国家的・国民的な運動(イベント、お祭り)にすること、つまり日韓トンネルを日韓友好関係樹立・促進の「シンボル」にするということである。

 幸いなことに、日韓トンネル建設には、政府間合意、国民的合意、多額の資金、広範な技術的基盤、建設着工までの長期にわたる準備期間、10年以上に及ぶ工事期間等、多くの条件が必要である。また、建設実現後の維持管理も両国が長期間かけて継続的に共同でなさねばならない。こうして物資の流通、国民の交流も活発になり、この状態が半永久的に継続し、必然的に両国は「運命共同体」にならざるを得ない。国家的な行事(お祭り)としてこれ以上の条件を備えたものは探すのが難しいくらいである。

 日韓海底トンネルを「21世紀の朝鮮通信使」という風に考えて、これを日韓友好促進の国家的な「お祭り」にすることを提案したい。

(『友情新聞』2014年9月1日号より)

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 次回は、「救国ビジョンとしての構想」をお届けします。


◆『平和の大道 ―国際ハイウェイ・日韓トンネル―』を書籍でご覧になりたいかたはコチラへ(韓国語版もあります)


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