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私たちの声を聞いてください 25

 新年度を迎えた4月、春の訪れとともに、特別な冊子が発行されました。
 タイトルは、『私たちの声を聞いてください』。2022年7月8日以来、国家的迫害ともいえるようなバッシングを受けている家庭連合の信徒の皆さんの「心の叫び」をまとめたものです。
 Blessed Lifeでは、ほぼ毎日朝5時配信でご紹介してまいります。

激しい反対や葛藤の向こうに神様の祝福

青森教区 青森家庭教会
原 正治(65歳)

 1996年10月、私の妻は生後まだ8ヶ月だった娘を私に預けてグアテマラへ海外ボランティアの活動に出かけました。妻は、幼い娘を残して旅立つことに相当、葛藤していましたが、世界平和のために尽くそうと決意して出発しました。このことは、世間の人たちからは理解できないことかもしれません。

 残された私は妻の故郷に戻っていたため、妻の親、妹、親戚からあらゆる悪口を言われました。正月に実家に行こうとすると、妻の父親から「もう、おまえは二度とここに来なくていい、おまえの故郷の九州へでも行け」とまで言われました。義父に殴られることを覚悟して、実家に娘を連れて行くと、ありがたいことに孫のかわいさに家に入れてくれました。

 親戚宅へ行くと、「乳飲み児をおいて海外ボランティアの活動に行くなんて、あんたたちがやっていることは人間のやることではない、二度とウチには来ないでほしい」と言われました。その後、24時間、子供を預かってくれる乳児院を見つけました。そこは1歳以上なら預かるということでしたが、特別に預かってくれることになりました。そのとき、他の子供たちは走り回ったり、歩いたりしているのですが、私の娘はまだハイハイしかできませんでした。

 私はそれまで苦労して苦しいと感じたことはありましたが、このときは心が痛いと感じたのです。苦労する本人より、子供の苦労する姿を見つめる親はもっと苦しいんだということを悟りました。そのときイエス様の十字架の場面が思い浮んで、イエス様の十字架を見つめながら、わが子を助けられなかった神様がどれほど苦しかったのか、本当に“血の涙を流された”ということが分かりました。そして、苦労していかれる真の父母様(文鮮明・韓鶴子総裁ご夫妻)を見つめる神様の心情も感じました。それからはイエス様に思いがいき、イエス様の映画を見ては泣き、殉教者の物語を読んでは泣きました。

 そして1年後、妻は元気で日本に戻ってきました。そしてすぐに身籠(みごも)り、元気な男の子を生みました。この子は「為(ため)に生きる」心が強く、小学3年の頃、昼ご飯を一緒に食べていると、「お父さん、足りなかったら、俺のあげるよ」と言うではありませんか。私は驚いて、これは親が子供に言う言葉ではないかと思いました。

 その子も、今は就職して毎月献金をし、時々妹たちや親を食事に連れて行ってくれます。あのとき乳飲み児だった娘は二世祝福を受けて結婚し、高校時代からの親友にも夫婦で会うほどに仲が良く、夫婦とも「祝福を受けられてとても幸せだ」といいます。そして実家の妻の父にも会ってもらい、父も喜んでいました。天の願いに従う道は、時に理解されずに反対やバッシングに遭い、苦しむこともありますが、それを越えた後には大きな福を神様が下さることを感じています。

▲『私たちの声を聞いてください』

 冊子をご希望のかたは最寄りの教会にお申し込みください。